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少し遠出気味に、千葉みなと駅に。
駅前、とても静かだった。まあ…歩いていく先はどちらかといえばイベント関係の建物が多いのだけど。
千葉県立美術館は初来訪。
特別展っぽいから入場料高かったりするのかな、と思ったら、今回は通常料金の300円で入場できた。公立だけにとてもお安い。
山本大貴は先日も作品を出品されていた展覧会に顔を出したが。
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今回は個展。ご出身が千葉なのね。
で、この展覧会、殆どの作品が写真OK。ただし、(千葉県立美術館の展示品の写真撮影はどうやら全てそうみたいだけど)携帯・スマホのみ。そういう制限も珍しいなあ…。
章立てをメモするのを忘れ(頂いた資料にもなかった…)覚えている範囲で。
最初は初期の、美大時代の卒業制作等。
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ホキ美術館で拝見した「静寂の声」も展示されていた。
のだけれど…ホキ美術館のものは2019年の豪雨被害に遭っていて、こちらの絵にも亀裂が…。
「Symptome」は破損してしまって絵の実物が持って来れず、パネル展示だったりしたので、それでもマシな方だったのかもしれない…。けれども…。
次はアンティークドレスを着た女性のシリーズ。
こちらは実際に使用したアンティークドレスも一緒に展示。個人的に実物のドレスも嬉しいし、このシリーズ結構好きなんだよね。
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この時拝見した「ノエマの森にて」もこちらで展示。
今回拝見したものでは、(ドレスじゃなくて和装だけど)「離岸の唄」と「ふたり」が好きかな。後者は暗示するように猫を二匹描いたり、壁に掛かった帽子が2つだったり。
次は「何か機械と一緒のモティーフ」。
最初あったのがバイクと一緒、タイトルが「Thoroughbred」。なるほどねえ…。
で、ここから造形作家・池内啓人とのコラボになる「謎の未来的な機械」とのシリーズに発展。今回の展覧会のビジュアルになっている「Standing Figure(feat. IKEUCHI Hiroto)」もこちら。
後は企画ものとか。こちらも展示されていた。
"2.5-DIMENSIONAL GIRL (feat.あまつ様×BLUE EGG)"
— 山本大貴 (標)|初画集発売中 (@SILVE05) 2020年11月23日
P50号(116.7×80.3cm)
パネル、油彩 / oil on panel#油絵#池永康晟 対 #山本大貴https://t.co/itL1NWEGAk pic.twitter.com/W8zNWUcOiP
個人的には、上述の「Thoroughbred」と、あまり機械は関係ないけど、画家の内田すずめをモデルにした「TWO FACE」(表情がいいんだよねえ…)とか、「Behind the scenes of 1st Lt.Lucia Roddock」とか、この辺りが好み。
次は静物画が2つ並んでいた。
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こちらで拝見した「Quiet Night」も展示されていた。
そして並ぶ「Ceramic Roses #5」、その名の通りに花以外が金属になってる…。
最後はバレエモティーフ。
書き手はこのシリーズ、結構好き。
今までどちらかというと静寂の中の心情の動きとか、そういうものを感じとるイメージだったのだけれど、バレエは動から静止しているから、他とちょっと違う感じがする。
山本大貴は所謂「完売作家」で、かなりの絵が個人蔵、要はあちこちで購入されていて、こんなに一堂に集まる展覧会は、なかなかないのではないかなあ…。
さて、千葉県立美術館、これだけでは終わらない。
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コレクション展も開催。今回は肖像画が中心。
写真撮影もいくつかOK…って…。いきなりクールベ「眠る人」が写真OKでおおおっと。
クールベ、ルノワール、浅井忠(千葉出身なので中心にコレクションしているみたい)、和田英作、柳敬助…なかなか錚々たるメンバーの、味わい深い肖像画が並ぶ。
石井柏亭(こちらも千葉出身ですな)「印度洋上」は、船のクルー?の恐らくインドの方を描いていたり。面白いなあ。
半分ぐらいは風景画なんだけど、こちらはいきなり東山魁夷「春雪」。魁夷は千葉で暮らしてた(市川市東山魁夷記念館が旧宅の隣なのね)とはいえ。流石に魁夷は写真NGだけれど。堪能。
風景画には、クールベもジャン・フランソワ・ミレーもあり。
今回初めて知った画家で気になったのは、小笠原豊涯(没年不明で結構謎な作家さんなのですな)とか菅谷元三郎、石橋武治、鶴田吾郎、都島英喜、櫻田精一。千葉に所縁のある作家さんもいらっしゃる。
で、ここまでは絵画だけれど、絵画以外の作品もある。
彫刻だと高村光太郎、大須賀力等。ただ、写真OKの彫刻もあったけれど、彫刻は部屋の中ほどにあって、後ろの絵のうち写真NGのものがフレームに入ってしまったりして、少々困った。
工芸も少し。津田信夫「一點玲瓏」は金工の壺なんだけど、凄くデザインがモダン。そして恐らく美術館でも推している作品なのだと思う、香取秀真「鳩香炉」。なんともユーモラスな金工の香炉。
有料ゾーンではもう1つ、書の展示もあったんだけど、書は分からないのでパスさせてもらった。
で、無料ゾーン。ちょっと面白い事やってた。
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アートメダル、というのがあるのね。15cmから20cmぐらいのサイズであれば、どんな素材を使っても良いみたい。
日本やアメリカ、フランスも出しているんだけど、東欧からのものが多い。ブルガリアにハンガリー、ラトビアとリトアニア(エストニアはなかった気がする)、
そして何よりポーランドが沢山。そして非常に自由に個性的。
これはこれでとても興味深かった。
次の場所に行く前に。
天気が良かったのです。
なので、ちょっと寄り道。
千葉みなと桟橋(千葉中央港旅客船桟橋)。
ゆったりと散歩したり、寛いでいたりする人々と一緒に、平和で静かな午後1時。
続く。