時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

没後50年 鏑木清方展@東京国立近代美術館

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展示替えを拝見しに。
朝イチの時間で入場したけど、前回よりは入場者が少し多かったような。

第1章「生活をえがく」。
大きな屏風の作品だと「若き人々」「露の干ぬ間」あたり。
「若き人々」は、川を下る舟で逢瀬を楽しんでいる男女に、子供が囃し立てているという図で。女性の方が恥ずかしそうに扇で顔を覆っているのが可愛い。
「露の干ぬ間」は早朝、露で輝いている草花や朝顔の咲く庭で、恐らく寝ている間に乱れた浴衣姿で物憂げに立っている女性、という。
いずれも小さな物語的な生活が見える作品でいいよ。
ちなみに「露の干ぬ間」と、以前も今回も違った絵を出している「金沢三題」のシリーズは、名都美術館所蔵。
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懐かしいなあ…名都美術館…。
「金沢三題」のシリーズは風景画になるけど、それぞれ趣も変わっていたりで素敵。
あ、そうそう、福富太郎コレクションの「社頭春宵」は再会になる。
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第2章「物語をえがく」。
こちらの「京橋金沢亭」と、特集2「歌舞伎」にある「薄雪」も昨年の展覧会からの再会。「薄雪」はなんとも雰囲気もあって美しい絵なので、再会できて嬉しい。
で、同じく福富太郎コレクションで昨年の展覧会では展示されていなかったものが、「道成寺 鷺娘」。屏風もので、左隻が「鷺娘」、右隻が「京鹿子娘道成寺」。
姿も美しいのだけれど、どちらも表情の妖しさがなんともいえないんだよね…。


第3章「小さくえがく」。
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こちらで拝見した「にごりえ」がここに。ちゃんと話を拝見して、内容を頭に入れてからちゃんと拝見したいなあ…。
前回の「雨月物語」は頭に内容があったから、より面白かったもの。


前回も拝見したうちで特に好きな絵も再度楽しんで鑑賞し、満足。
続く。