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お待ちしておりました。
というのも、こちら巡回展で、以前からお噂はかねがね。ようやく東京に。
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実は以前拝見した展覧会の続編である。
写真は数点OK。OKなものにはカメラアイコンがついてて分かりやすい。
…のに、NGなの撮ってる方もいらしたんで、流石にスタッフさんはもう少し配置した方が良いかと…。
で、写真を撮ってきたのはInstagramに。
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…解説ないと凄さが伝わらない、よなあ…。
最初の部屋には、本郷真也の金工作品2つと池田晃将の…漆工…?作品1つ。
それぞれの作家については後述。
展示室1。
最初にあるのは福田亨の木彫。書き手のInstagramの1枚目「吸水」。
こちら、着色一切してない。「立体木象嵌」という技法で、色の違う木を組み合わせて模様を作っておられる。
水が浮いてる部分、樹脂とかじゃない。木を滅茶苦茶磨いてツヤを出したそうな。
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凄い、根性論で作品作ってた(真顔)
なお、福田亨、1994年生。ぎゃー!まだ二十代ー!恐るべし…。
池田晃将。漆工…漆工…?
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漆工なので、木地と漆と螺鈿(貝)で作られている。それでこんな金属状の物体ができる…?
稲崎栄利子。書き手のInstagramの2枚目「Amita」。ジャンル:陶磁。…陶磁…?
この布みたいなのは、陶器で作った小さなリングを繋いで作ってる。
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2017年の超絶技巧展も出ていらしたのだけど、その時は小さな陶器のトゲトゲを
沢山組んでオブジェを作るような作品だった。こう発展したか…。
大竹亮峯。木彫。書き手のInstagramの3枚目「月光」は展示室2にあった。展示室1にも作品あるよ。
木彫、そしていくつかは自在。「月光」も、これだけでも美しくて(花弁は鹿角で作っておられた)、展示室2の重厚な雰囲気にもよく似合う作品だが、水を注ぐと開花する、という…。
他の展示作品も御本人のInstagramに載っているので、御興味があればそちらで。
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あ、そうそう、大竹亮峯はこちらで紹介されてたね(他に出ていた作家も今回出ているが、後述)。
【あす朝の #日曜美術館 は…】
— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) 2022年7月2日
現代に蘇る #超絶技巧 の世界を特集。
自在置物を木彫で表す大竹亮峯。
動物の姿を鉄を素材にリアルに形づくる本郷真也。
タイルに乗ったリンゴと思いきや、実はすべて一木造りの木彫でできているという前原冬樹の作品。
7月3日 朝9時https://t.co/sr3pXSUDZX pic.twitter.com/sX8j3H9Cmz
展示室3。展示室3にある茶室は別途。
盛田亜耶。切り絵。
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御本人が仰る通り、明治工芸にはないジャンル。
そしてモティーフが西洋絵画…よりもう少しこう、肉体的と言うか、グロテスクさもあり。
蝸牛あや。刺繍。
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刺繍の色合いが個人的に結構好きだった作品。
他の展示作品も御本人のInstagramに載っている。
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展示室4。
こちらの部屋はもしかしてテーマがあったんだろうか。色々な素材で「物を」表現する作家。
先に部屋の中央に展示されている金工作家2名。
一人は本郷真也。
トップの部屋にあった2点のうちの1点はこちら。
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骨格まで作成している…。
で、展示室4にあったのは、大きな龍。「円相」。なんとこちらは自在。こんな大きな作品で自在…?
もう一人は吉田泰一郎。
「抜き鏨」という金属破片を再構成して彫刻を造っていた。
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「夜霧の犬」、写真OKだったんだけど、周囲の人が写ってしまうのでUpしなかった、という。しかし格好いい…。
作品を拝見するのは初だけど、国立工芸館で開催されていた「ポケモン×工芸展」で、凄い格好いいポケモン作ってた方ですな。展覧会は(書き手はポケモンよく分からないので)行かなかったんだけど、作品はテレビで放送されていて、覚えている。
さて、部屋をぐるっと囲む作品郡。
前原冬樹。木彫。書き手のInstagramの7枚目「「一刻」スルメに茶碗」。
2017年も参加、書き手が拝見するのは3回目か。
…相変わらず「本当にこれ、木?」な作品しかない。
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梱包する箱も自作なのか…まあ…そうだよなあ…。
長谷川清吉。金工。
「使い捨ての工業製品」というシリーズだそうで。
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御本人のInstagramに他の展示作品もあるけれど、個人的に気に入った「梱包材」。
岩崎努。木彫。
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とても写実な果物の作品が沢山。これはこれで凄いし素敵。
…ただ。
実は今回の展覧会、「明治工芸」も一緒に展示される。
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横に安藤緑山を展示するんだ…。いやあの…ちょっとこの方は唯一無二過ぎて…。そもそも、もう象牙の牙彫ができないからなあ…。しかし「人間3Dプリンター」って表現、どうなんだろうね。
岩崎努の紹介記事を拝見したら、果物以外にもとても写実的で素敵な作品を作成されていた。着色なくても素敵だなあ(なお、着色は日本画家の方にお願いしているとのこと)。
小坂学。ペーパークラフト。
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御本人のInstagramを拝見した方が早いかな。
着色を一切しないから「紙」ではあるのだけど、造詣が凄い。
「彦十蒔絵」。若宮隆志が率いる漆工集団。書き手のInstagramの5枚目「「ねじが外れている」モンキー、工具箱、ねじ」。
漆工、つまり木地で漆で着色してこうなってる。なので凄く軽いそうな。
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こちらは本郷真也の金槌を再現したという。この展覧会のために作ったの…?
ただ、こういう作品だけでなくて、「琺瑯彩 菊唐草蒔絵」は元々は七宝作品を「写し作品」として作ったり。
「草花研ぎ出し蒔絵 渡辺省亭図引用」は渡辺省亭の原画を写して作品にしていた。ひゃあ。というか、参考として渡辺省亭「牡丹に蝶の図」出てる!うわああああ!(取り乱す)
気を取り直して、「Ultraviolet canvas」は一枚絵(実際はアルミの上に漆で絵を描いている)で、紫外線を当てていると、経年劣化(!)でだんだん赤い色が出てきて、まるで人間の血管のようになるのだそうな。意欲的だなあ…。
こんな風に、かなり作風が広い。
松本涼。木彫。書き手のInstagramの4枚目「涅槃」、これが展示室3の茶室に展示されていた。
実は事前にNHKの番組で存じ上げていた。
5/14(日) 9:00日曜美術館『現代の超絶技巧2』で取り上げて頂きました。応援して頂いている皆様、ギャラリー関係者様、撮影スタッフの皆様、本当にありがとうございます!これからもよろしくお願いいたします。再放送は5/21(日)20:00になります。https://t.co/rLi4Rv0f4c pic.twitter.com/rUJ3tV47oE
— 松本涼 (@ZuratterBoy) 2023年5月7日
木を極限まで薄く削って作品を作る。「生と死の境界」を作る作家。
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茶室に横たわる、少し枯れた風味のある菊を「涅槃」と名付けるのも好きだなあ。
展示室5。この部屋から明治工芸が増える。
と言いつつ現代もあるよ、樋渡賢。書き手のInstagramの6枚目「羽根蒔絵杯」。
作品を拝見するのは2度目。
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「1ミリの中に10本もの漆の線を引いてしまう」、そんな技をお使いなのか…。
この後に明治の工芸が並ぶのだけど、全く引けを取らないのは凄い。
あ、ちなみに今回、明治工芸は清水三年坂美術館蔵。
漆工として白山松哉が並んでふんふん、となったのだが、その後にずらっと並べる並河靖之。おおお眼福…は?写真撮っていい?は?マジで?
というわけで書き手のInstagramの8枚目は並河靖之「梅鶯図小花瓶」。ありがたい…ありがたい…!
更に濤川惣助並べるんだぜ?眼福だけど意味が分からないよ?
流石に今回七宝の現代作家はいなかったのだが。
さて、展示室5にはもう一人現代作家が。そして展示室6の小部屋にも作品が続く。
青木美歌。ガラス作家。書き手のInstagramの9枚目「あなたと私の間に」。
ただ、青木美歌は2年前に亡くなられているのが残念。これだけ美しい作品なのにね…。
で、展示室6の前に現代作家がもう一人。
山口英紀。水墨画。
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「写真を元に」と言われて一瞬どういうこと?ってなったんだけど、写真を撮影して、それを手本にして水墨で写実的に描いている、のだそうな。
…これを、水墨?筆で?ひゃあ…。
展示室7。最後は明治工芸を集約。
金工の正阿弥勝義や海野勝珉の作品、今回出ているのが結構良かったなあ、とか。
柴田是真も池田泰真も出ている、と思ったら、柴田是真と池田泰真と庄司竹真の合作「月秋草虫蒔絵菓子器」が出てきたとか。
高村光雲「白衣観音像」が美しいなあ、と思ったら、石川光明の作品もまた美しかったりとか。
旭玉山「家鴨図文庫」も可愛い。
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刺繍絵画で虎図が出ていて、更に元の絵である円山応挙「虎図」が出ていたとか。いや「参考作品」が凄くないか?渡辺省亭と円山応挙だよ?
なんというか…ヤバイ技巧は拝見するわ、明治工芸の美しさも堪能できるわ、おまけのはずの「参考作品」もビッグネームだわ、で…。
盛り沢山な展覧会だった。
遅いお昼を食べて帰宅。
本日閉店ですお疲れ様でした(というかこれが遅いおひる pic.twitter.com/l0HwjWcrio
— daily tsubamegaeshi (@morina0321) 2023年9月17日
こちらのお店。
www.craftbeermarket.jp
一度ファラフェルを食べてみたかった。ひよこ豆のコロッケ。間違いなく好みの味。
肉は「毛沢東唐揚げ」。美味しいけど、ネーミングよ…。「毛沢東スパイス」ってのがあるそうですよ。