時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

幻視の小宇宙 現代漆藝家4人の燐光@セイコーハウス銀座ホール

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所用があったので、その前に顔を出す形で。
銀座和光とか、なかなかに入りづらい…。そしてメモもとりづらい…。

タイトルにある通り、漆芸家4人展。
こう、漆芸と言われたら、箱とか器とかそういうものを思い浮かべる。元々この展覧会を知ったのは浅井康宏だけれど、とても美しい箱状の螺鈿作品を作成される方だし。
が、入場した途端に目に入ったのは、何やら漆一色の大きな人型っぽい彫像と、ちょっととぼけた感じの…神像…?
異世界に来た感すらして、虚を突かれた。

何やら漆一色の大きな人型っぽい彫像の作品は、青木千絵。

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…うん。現代美術だなあ…。インパクトが強い。

神像の作品は、吉野貴将。最初に拝見した作品は下記かと。

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神像(「乾漆偶像」のシリーズの模様)だけでなく、色々な作品がバラエティ豊かに、そしてとても独創的で。
個人的におおっとなったのが下記のシリーズ。
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「漆木祈像」。漆の木は漆がある程度抽出すると、それ以上はもう抽出できなくなってしまうのだが、その抽出できなくなった漆の木から作成された作品。
コンセプトも気になるけれど、何よりも表情が良くてね…。
会場に無料でパンフレットがあったので、一部頂いてしまった。

浅井康宏と樋渡賢は、イメージしていた漆芸蒔絵の作品。
でもそれぞれ、個性は存分に出ていらした。
樋渡賢は沢山作品が出ていて、表情もそれぞれ違うけれど。

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こちらに出ていた作品は、蒔絵で描かれた羽根が繊細で素敵だったり、
浅井康宏はtwitterで告知されていた作品とか、下記とか。
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蒔絵の美しい粒が、だんだん漆の漆黒に溶けていきそうな作品が数点(御本人のSNSでかなり写真載せてくれております)。
…なお、当日は御本人が在廊されていらっしゃいまして。…書き手、御本人が在廊している状況が得意でないのです…(小声)どうしていいか分からないんですよ…。


所用もあったのてそこそこに失礼致しましたが、目の保養でございました。
「翌日に」続く。