時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

吹きガラス 妙なるかたち、技の妙@サントリー美術館

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目の保養にもなりそうなのでこんにちは。

「吹き」ガラスに絞った展覧会。
写真がOKなのもいくつか。…。
ええと、ここで1つ不覚。書き手、この日コンデジで撮影した写真のデータを紛失した(遠い目)何をしているのか…。
スマホで写真撮ってたのが不幸中の幸い。

4階から。
「第1章:自然な曲線美 ――古代ローマの吹きガラス」。
紀元前後の古代ローマの作品。個人的に好みな辺り(東京国立博物館東洋館3室みたいな(え))。
サントリー美術館所蔵のもあるけれど、岡山市立オリエント美術館所蔵のものも。こちらの美術館、初めて名前を聞いたかも。気になる。
古代のガラス製品は、美しい色が残っているものもあるけれど(「マーブルガラス青色瓶」は孔雀の羽根みたいな色だった)、ガラスが銀化してるのが結構あって、それがまた綺麗なんだよねえ。
その中でもとても風変わりなのが「二連瓶」「三連瓶」「四連瓶」とか呼ばれているもの。瓶の口が複数。どうやらこちら、それぞれの口から空気を同時に入れて膨らませて、1つの瓶の形にしているけれど複数の口があって分かれてるよ、という感じで。
…どんな用途で作ったんだろう、これ…。それぞれ違う何かを入れるのだろうか…。

「第2章:ホットワークの魔法 ――ヨーロッパの吹きガラス」。
16世紀~19世紀のヴェネチアンガラス。
レース・ガラスという、レースのように細かく模様が入るガラス作品が並ぶ。
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…個人的にはあまり好みではないけれど。細かく模様が入る分、透過しなくなるからかな。
あ、でも、展示されていたこちらは格好いいと思った。船形水差。
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その頃の技術を使っている現代作家さんの作品もあったり。

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現代作家さんだと御自身で作品出してる方もいてありがたい…。

3階へ。
セクションが順番通りでない展示になってる…のは、3階へ下りる階段のところ、吹き抜けになってて、ここに展示したかったという意図もあるのだろう。
「第5章:広がる可能性 ――現代アートとしての吹きガラス」。
このセクションは写真OK。現代作家の吹きガラス作品。
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出ていた作品がほぼ作家さんから出ているの、ありがたいですなあ…。
で、今まで拝見してきたガラスとは大分違う作品が沢山。というかガラス?ガラスなの?というものも。不透明なのを使う方も多いですな。

「第3章:制約がもたらす情趣 ――東アジアの吹きガラス」。
東アジアで作成する吹きガラス製品は、小さい・薄手・素朴な形というものが多いそうで。…そっちの方が好みだなあとか言ってはいけないんだろうか(あ)
東アジア、と言いながら殆ど日本の品。あんまり他国から持ってこられないだろうしなあ。他国からの輸入品はほぼ破片。経筒の蓋になってたりもする。
日本のもので一番可愛いのは「ちろり」だよなあ。日本酒を温める酒器だけれど、展示されている物はガラスの急須的な。
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サントリー美術館の中でも特に目玉かもしれない「藍色ちろり」。文句なく美しい。ちろりは写真もOKだった。
あと、こちらが綺麗。「金彩竜田川図乳青色蓋付壷」(サイトのだと「小壺」ってなってたけど)。
museumcollection.tokyo
なお、余談なのだが、この頃サントリー美術館も入っている商業施設・ミッドタウン六本木にて警報と、火が出たというアナウンスが。ちょっと気持ち的にざわざわ。ボヤで済んだみたいだけど。

「第4章:今に連なる手仕事 ――近代日本の吹きガラス」。
明治時代以降の日本の吹きガラスと、その頃からずっと製造を続けている起業の製品も。
ここも一部写真OK。それが。


カップ。明治時代から昭和初期にかけて作られていたかき氷入れ。とてもポップでキュート。
あとは、品川硝子製作所の品が、東京国立博物館から来ていたり。お久し振り。
morina0321-2.hatenablog.com
企業はこちらが出展されてた。
www.tajimaglass.com
www.sugahara.com
ssl.stglass.co.jp


色々アクシデントはあったけれど、目の保養には十分。美しかった。



結構頻繁に使用するミッドタウン六本木のフォーでお昼。


続く。