時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

インターメディアテク開館十周年記念特別展示「極楽鳥」

前回から歩いてすぐ(北口から南口に歩いているけれど)。

6年振りだった模様。
morina0321-2.hatenablog.com
結構面白い特集展示をやっているのだけれど、書き手の情報キャッチ力が弱いんだな…。


6年振りだし、どこから回ったら良いか分からない。
とりあえず、2階から入ったのだが、奥の方にふらっと。
…おお…?

www.instagram.com
www.intermediatheque.jp
いきなり特別展示「被覆のアナロジー ?組む衣服/編む建築」。
建築家の隈研吾とファッションデザイナーの江角泰俊、でもってIMTの企画。
なんというか、自分が何を拝見しに来たか分からなくなる異世界がそこに。衣服と建築の境目…のような展示だった。
これはこれで面白いしとても素敵だし、写真もOKで沢山撮ったのだが、IMTのカバー範囲がよく分からない…。


さて、常設展示。
まずは2階から。

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2階は一部写真が撮影出来る箇所があり、東大の講堂の再現とかも撮影できるのだが、IMTの展示は基本、標本である。骨格標本、剥製、ドライフラワー系、石の標本(宝石含む)等。
で、その合間にいきなり仏像やら神像やら蓄音機やらが置いてある。
カオス。
いやもう、本当にカオスとしか言いようがない。
雑然としていて、見やすい展示とは正直言い難いが、これはこれで好きな方はいらっしゃるかと。
あ、そうそう、余談なんだが。
www.j-wave.co.jp
数か月前、こちらでIMTの話がでてきてびっくりした。しかも蓄音機の話で。
www.intermediatheque.jp
どうもこちらの展示関係だったらしいのだが。…こういうのは本当にちゃんと宣伝して欲しい…。
あと、常設の小部屋でこんな展示が。
www.intermediatheque.jp
実業家で収集家だったエミール・ギメの収集品を展示している。
一応東洋の収集、らしいのだが。こちらも動物から仏像まで収集されていて、やっぱりカオス…。

3階へ。
こちらも常設展示は置いてあるが、特別展のため少々少な目。
が、階段上がったところに饕餮文の青銅器が無造作に置いてあるような場所である。いや本当に無造作に置くものではない…。
3階には鳥の剥製や、世界の砂コレクションや、BIZEN中南米美術館のコレクションの一部が展示されていたり。
www.latinamerica.jp
…BIZEN中南米美術館、とても気になるのだが…。
あと、東大関係者の肖像画もあるのだが、しれっと作者が小磯良平とか中澤弘光だったりするので、反応に困る。本当に何が置かれているんだ…。


今回の3階の大部分は、インターメディアテク開館十周年記念特別展示「極楽鳥」。
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写真OKで、結構色々撮っているのだが、Instagramに載せているのはジュエリー。
が、こちら、鳥を象ったジュエリーと、モティーフになった(完全一致ではないけど)鳥の剥製標本が同時展示している。
ジュエリーも綺麗だが、鳥の剥製、びっくりするほど美しかった。こんなに美しいものでしたっけ…。
最初のテーマが夜の鳥で、照明落として正直全然見えないとか、他の区間もそこまで照明を「展示用」にしている感じではないので、綺麗に見えるかとか、写真綺麗に撮れるかは正直微妙なのだが(Instagramの写真は最大限頑張ったもの)それでもあれだけ美しいのだな…と。
あと、ジョン・ジェームズ・ラフォレスト・オーデュボンの博物画の鳥が、とても素敵だった。博物画ってあまり得意じゃないんだけど、本当に素敵。なんだろう、とても生き生きとしている絵なんだよね。
そうそう、「極楽鳥」はオオフウチョウのことで、オオフウチョウの剥製も展示されていた。
とても美しい。が、美しさ故に、貴族の帽子の羽飾りにするために乱獲されたらしく、「極楽鳥」だけどオオフウチョウには地獄だ、という意味で「天国と地獄」という展示コーナーになっていた。ううむ…。
あ、そうそう、この展示、展示ガイドが置かれていた。冊子状の。…これ、無料なの…?40頁、オールカラーの綺麗な製本だけど…?
IMT自体が無料の展示施設ではあるんだが。それにしても…。


流石に申し訳なくて、3階のミュージアムショップ、ではないのだが、「IMTブティック」で東大が作った日本酒と、ハラルのチョコレートを購入したりした。
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いやあ…濃かった…。


でもまだ続く。