時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

企画展「物語絵―嫁入本『源氏物語』全54帖公開―」@國學院大學博物館

museum.kokugakuin.ac.jp

嫁入道具として作成されている「源氏物語」。それはきっと綺麗に違いない、というわけで来訪。

結構お客さんが入っていた。しかも女性が圧倒的に多い。やっぱり人気コンテンツなんだなあ「源氏物語」(言い方)
皆さん「あさきゆめみし」履修済みだったりするのかしら、とか思いつつ。

前後期制で、嫁入本「源氏物語」嫁入本の前半と後半をそれぞれ分けて展示、後は嫁入本「源氏物語」付属品諸々と、嫁入本と同じく國學院大學図書館所蔵の「竹取物語」「伊勢物語」を展示。
付属品にあった「年立」、初めて知った。源氏物語の作品内の出来事を、主人公(宇治十帖だと薫になる)の年齢を基準にして順序に書いているものだそうな。これがまた料紙が凄く綺麗なんだよ…。

嫁入本「源氏物語」自体は1650年~70年ぐらいで作成されたので、江戸時代前期ぐらい。一帖の構成は、一番最初に大和絵で一場面が描かれていて(扉絵的な)、その後文章が続く、という形式。
展示はその美しい絵の場面を展示していた。
金箔が散らされている美しい料紙に、美しい大和絵が描かれている。いやもう…これは眼福…。
第四帖「夕顔」に描かれている川の流れ、ちょっと琳派の流水みたいな感じだったけど、大和絵でもこういう描き方するんだっけ(ちゃんと勉強していない人)とか。

ちなみにお客さんは各帖がどんな話だったか思い出しながら拝見しているようで、同行者と話の内容を思い出すような会話が多数。
でも声が大きすぎて、別のお客さんに静かにするように言われてたりした。
個人的にはどちらの気持ちも分かる。

54帖は写真NGなんだけど、その代わりハンドブックが販売されていた。


増刷までしたの、凄いなあ…。
書き手は購入していない。悩んだんだけど、あの美しさは印刷物で拝見しても仕方ないかな…って(「源氏物語」の話の内容はざっと分かってるし)。

さて、展示会場の最後に写真OKな箇所が。

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女房装束の復元展示。華やかな…。
ちなみに着せるところの動画まであったりする。

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その代わり、こちらを購入。

竹取物語」、実は家に現代語訳のものを持っていたりするんだが。「わたしの古典シリーズ」という集英社文庫で発売していた、女性作家が現代語で訳した(少々意訳あり?)シリーズ。先日亡くなられた永井路子さんも執筆者の一人だった。でもなんとなく購入。星新一の書き方で書かれているのがなんかおかしくて。


後は常設展示をぐるり。


天神人形が沢山あったなあ。
ちなみにこちらは神道ゾーンにあって写真がNGで、神道ゾーン全体に言えることなんだけど、写真もリストもなくてなかなか頭に入らないなあ…と思っていた。
というわけで、ミュージアムショップで探したら、神道ゾーンの解説をしているハンドブックを発見したので購入。まだ読んでないけど、こちらを読んで少し勉強しよう…。