時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

源氏物語と江戸文化@東京都美術館

https://www.tobikan.jp/exhibition/2022_collection.html

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前回の続きのようだけど、一応展示としては別なので。
こちらは江戸東京博物館(現在改修工事のため休館中)のコレクション展。ギャラリーCの隣、ギャラリーBで開催。
こちらは無料展示(で、前回の展覧会と入口が同じなので、無料展示だけ拝見する際には入口でその旨を口頭で伝えることに)。
写真は例外を除きOK。
前後期制。


第1章「王朝文化への憧憬」。
こちらには「十二ヶ月月次風俗図」。狩野養川院惟信と狩野伊川院栄信(十二ヶ月十二の掛け軸、それぞれ半分ずつ描いている)の親子の作品。
木挽町狩野派の江戸後期の作品。
ちなみに個人的に気になっている狩野晴川院養信は惟信の孫、栄信の子。
江戸後期の狩野派、とても丁寧で端正で色彩が綺麗で好き。
特に、今回みたいな王朝文化を書いている絵だと、王朝文化がとても鮮やかで素敵。眼福。
写真もOKなのが嬉しい…。


第2章「源氏物語の大衆化」。
江戸時代に大量印刷された源氏物語と、源氏物語の注釈書の北村季吟「湖月抄」と本居宣長「玉の小櫛」。
ちなみに印刷された源氏物語と「玉の小櫛」は国文学研究資料館蔵で、写真NG。


第3章「「偐紫田舎源氏」と源氏絵」。
著・柳亭種彦、挿絵・歌川国貞の「偐紫田舎源氏」と、源氏物語ティーフの錦絵。
錦絵も歌川国貞(三代歌川豊国名義のものも多いけど)が多いので、国貞お好きな方はたまらんだろうなあ…。
と思ったら、国貞(三代歌川豊国名義)と歌川広重合作の「風流源氏雪の眺」も出てきた。恐らく人物が国貞で、背景が広重じゃないかな。歌川一門だから合作しても不思議じゃないけども…豪華だよなあ…。


第4章「彩る源氏物語」。
源氏物語ティーフの型紙(長板中形型紙)に、その型染で染められた浴衣。
…言われないとモティーフがわからない、でもいいなあと思うデザインが多かった。
あ、「源氏香に菊」は源氏香が分かりやすかったかも。


一番の目当ては「十二ヶ月月次風俗図」だったけれど、章ごとに視点が異なっていて大変面白かった。
前後期で「十二ヶ月月次風俗図」が半年分それぞれ出るので、後期もできれば拝見したいなあ…。


この日はまだ続くのだが。


移動前にミュージアムカフェ・カフェアートで早めのお昼。たまに無性に食べたくなるかぼちゃサンド。