www.matsuoka-museum.jp
ポスターがとても別嬪さんなんだが(言い方)、実は今回は洋画特集。
洋画なので(床の間に飾ってある日本画以外は)通期展示で入れ替えがない。
まずは展示室1。
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中国の青銅器の文様について、だったけど…展示数は少なめだったけど、こう、東京国立博物館でやりそうな詳細な解説で。
饕餮文、龍文、鳳文、蝸身獣文、百乳文(とげとげしてる)等。
展示室4。
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霊獣特集。
morina0321-2.hatenablog.com
東京国立博物館でやってた動物特集、東洋館5室(中国の青銅器&陶磁)で、空想の動物が多かったことを思い出す。
で、こちらの部屋は陶磁が多いのだけど、今回はどちらかというと、緑釉とか三彩(要は副葬品系)とか、後は玉の工芸が気になってしまった。
開催中の「霊獣の文様(しるし)」では、翡翠や碧玉、白玉の香炉など9点を展示中、いずれも5〜8年ぶりです。
— 松岡美術館 (@matsu_bi) 2022年8月6日
ひんやりとした石の透明感と彫りの妙技をお楽しみ下さい。
白菜も出ています!https://t.co/ZVQAymfTDX#松岡美術館 #霊獣の文様 #めぐりあうものたち #翡翠 pic.twitter.com/0D0Ajmag2G
こんなのあるんだもの。翡翠の白菜(「翡翠白菜形花瓶」)とか、ひいいってなるよ。
あ、陶磁だと、「青花麒麟花蝶文方形瓢瓶」の麒麟が凄いゆるくて印象に残ったり。
展示室5・6。
松岡コレクション めぐりあうものたち Vol.2 西洋絵画展―東洋のかおり - 松岡美術館
というわけで洋画、なのだが。
まずは展示室5から。
最初に出ているのが展覧会ポスターにもいらした力強い目の美少女、ヨン・フレデリック・ピーター・ポルティーリエ「オリエントの少女像」。
…ええと、ぐぐってもこの絵の話しか出てこないのだけど、どなたなんですか、ポルティーリエ。19世紀のオランダの画家だそうなのだけど。
で、その後には風景画が続く。
イギリスのベンジャミン・ウィリアムズ・リーダー、ウォルター・J・ワトソン、ドイツのカール・ケンツラー、ユリウス・ヤコブ(子)…全然存じ上げない(遠い目)。でも、それぞれとても素敵な風景画。
ベンジャミン・ウィリアムズ・リーダーはイギリスでは有名な風景画家だそうで、彼だけ辛うじて検索できたんだけど、他はなかなか見つからない…。
で、床の間に日本画と、何故かギリシア出土の女神像…と言われないと女神と思えない、小型の何かがいたりしつつ(あ、でも、個人的に凄く好き)。
次に続くのは肖像画。
チャールズ・エドワード・ペルジーニ(イタリア人だけれど、イギリスで活動していた画家)「束の間の喜び」。
またも美女が!ドレスも持っている花籠の花もとても素敵。
こちらはラファエル前派に影響を受けてる肖像画家なのね(奥様も画家で、小説家のディケンズの娘さんだと…?)。
で、そちらの解説にもお名前が出ていた(奥様がモデルをしてたことがあるそうな)のもあるけれど、次の絵はタッチで分かる、ジョン・エヴァレット・ミレイ「聖テレジアの少女時代」。
幼児の男の子を手をひいている少女の絵で、ミレイは子供の絵を描かせたらやはり凄く素敵なのだけれど、こちらは服装がちょっと変わっている。どこの服装なのだろう…。東洋入ってるのかな…。
更に美少女が続く、ウィリアム・アドルフ・ブグロー(表記はブーグローだった)「編み物をする少女」。ブグローはフランスのアカデミズム絵画だけれど、とても綺麗な女性を描くなあ…。
で、ここから毛色が変わって、とても見覚えのあるタッチ、空、海。
ウジェーヌ・ブーダン「海、水先案内人」。ブーダンお持ちでしたか!
でもってクロード・モネ「サン=タドレスの断崖」と続く。
印象派を否定していたブグローの後に配置される印象派系という…。「サン=タドレスの断崖」は若い頃の作品で、まだそこまで印象派っぽくはないけど。
そして続く、ちょっと点描入ってる絵。アンリ・マルタン「入江、コリウール」。
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実は松岡美術館も、こちらの展覧会を意識しているようで(twitterの絵は後で出てくるよ)。
なだらかな山々を遠方に望むアンリ・マルタン《ラバスティド=デュ=ヴェール、ロット県》
— 松岡美術館 (@matsu_bi) 2022年8月11日
シダネルとの巡回展でマルタンと初めて出会った方も多いのでは?
シニャックと並んで展示中です🖼#松岡美術館 #めぐりあうものたち #東洋のかおり #アンリマルタン #山の日 #henrimartin pic.twitter.com/HD1LQtHKWQ
で、その後はフォービズムの方向へ。
あまり得意ではないけど、アルベール・マルケ「アルジェの港」「ツーロンの港」は個人的に好きだなあ。
展示室6。
こちらは新印象派だったり、ナビ派だったり、エコール・ド・パリだったり。
前述のtwitterにあった、アンリ・マルタン「ラバスティド=デュ=ヴェール、ロット県」はこちら。ただ、マルタンにしては、2点とも少々画面が暗めだろうか。
ナビ派はエドゥアール・ヴュイヤール。個人的に好きな作家なので嬉しいなあ。「フリデット・ファトン」のソファで余裕そうな顔の女性も、「ウジェーヌ・フレシネ夫人の肖像(習作)」の魅力的な笑顔の女性も、いいなあ…。
エコール・ド・パリで気になったのは、マリー・ローランサン「帽子をかぶった少女」。マリー・ローランサンの画風は好きなのでね…。
キース・ヴァン・ドンゲン「シャム猫を抱く婦人」の夫人の表情も気になる。
この洋画の収集、本当に描いた画家のネームバリューとか関係なく、「自分の好きな絵が欲しい」的な感じでいいなあ…。
とても興味深かったし、美しかった。
続く。