時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

松岡コレクション めぐりあうものたち Vol.1@松岡美術館

朝からやってきたのだが、入ってショックなことに気づく。
コンデジの電池切れ…(遠い目)
東京国立博物館でフィーバーした後なんだから確認しておけよ書き手…。

というわけで、スマホに無音カメラのアプリを入れた。
松岡美術館はシャッター音NGなのよね…。

www.matsuoka-museum.jp
というわけでコレクション展。前期にどうしても来なければならない理由があった。


まずは展示室1。
「中国青銅器 形と用途」。
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というわけで、饕餮饕餮饕餮!それ以外もあるけれども。
どうでもいいけど、史領匜がグレイビーボートっぽいと思った(え)


展示室4。
陶磁は「二色の美」。
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最初は白。個人的には絵が描かれているものよりは、シンプルで形が綺麗な「白釉百合口瓶」が好き。
ちょっと離れたところには景徳鎮の白磁が。うむ、流石に地が美しい…。
で、白と黒の二色。サイトにもある「白地黒掻落牡丹文瓶」は白と黒のコントラストが美しい。
そして黒釉。「黒釉銹花瓶」は黒時に暗褐色の花で、なんとも妖しい美しさ。
次は景徳鎮の青花磁器。白地に青で絵付け。「青花アラベスク文扁壺」はアラベスク幾何学的な感じが好みで、「青花龍鳳文瓢形瓶」は龍鳳文が格好いい。
そうかと思えば青い地の「藍地金彩花唐草文盤」に「瑠璃釉魚藻文鉢」。これも素敵だ…。
そして赤。赤の釉薬が面白い絵になっている「青白磁紅釉鳳凰文瓶」に「釉裏紅魚文馬上杯」(ワンポイント金魚みたい)。そしてなんとも言えない青が入った赤の「火焔青管耳方瓶」。


展示室5・6.
絵画は「故きを温ねて」。
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今回は先に展示室5。
セクション「中国に由来することば・人」で、早速本命が。


こちらを拝見するために来たのよ…。
更に円山応挙「趙飛燕」がとてもお美しい美人画…!

セクション「福をよびこむ花鳥画」。
橋本雅邦「萬年報喜図」はすっきりした構図で良い。
写真NGだったけど、郷倉千靭「八哥鳥」はハッカチョウ(ハハチョウ)の顔や葉が凄く端正で、「宇津羅之親子図」はウズラの巣が光り輝いていて、仏像の光背みたいで。
で、展示室5にある床の間の一角に飾られてる二曲の屏風が…山元春挙「不老萬年図」。もう1つあるとは聞いていなかった!岩のなんとも言えない色がいい…。
で、その後は。



鮮やかな孔雀揃い踏み。これは壮観…。
岡本秋暉「蒼松孔雀図」「牡丹孔雀図」、荒木寛畝「老松孔雀之図」。
岡本秋暉は勿論素晴らしいけれど、個人的には荒木寛畝の孔雀、かなり好きなんだよなあ。
その横の荒木寛畝「紅梅双鴨図」は紅梅が美しい。

展示室6もセクション「福をよびこむ花鳥画」が続く。
狩野探幽の、平台に広げられた「絵師流書」と掛軸「牡丹に雉、尾長」。探幽も好みは分かれたりするけど、この2点は個人的には結構好き。
続いて今尾景年「柘榴錦鶏図」。錦鶏は相当変わった色ではあるのだけど、尾羽の書き込みの細かさとか、細部にまでいきわたっているというか。
橋本雅邦「芦双鷺」は芦の葉が非常に綺麗。

セクション「とこしえへの願い」。仙人とか神の世界、かな。
寺崎廣業「初平起羊図」が気になる。「初平起羊図」というのは、黄初平というひとが修行して、叱りつけたら石が羊になって起き上がった…という伝説を元にしているのだが、描かれている初平の表情がどうにも曲者っぽくて(え)なんだろうこの絵…。
下村観山「蓬莱」は、雲から館と、大きな松の景色なんだけど、遠方の山の描き方も含めて素敵だなあと。


後期も時間があれば足を運びたい。
その時はコンデジの充電と、リピーター割引券を忘れずに(前回捨てちゃったからな…)。


続く。