時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

トルコ文化年2019 トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカプの美@国立新美術館

www.nact.jp

トプカプ=オスマン帝国の君主の居住しているトプカプ宮殿のこと。なお、トプカプとか言ってるけど、最後の方は移住したドルマバフチェ宮殿の話も出てくるよ。要は、オスマン帝国の宝物展示の展覧会。

10:30頃着いたら、外のチケット売り場が、がらん。
そんなに人気がないの?それとも平日だからこんなもの?
流石に展覧会の中は、それなりに人はいたけれど。

最初に展覧会へのお言葉が。この展覧会に協力している団体の1つ、日本・トルコ協会の総裁の方がコメントしていらっしゃいまして。
…ええと、あなたのお名前、こないだも拝見したのですが。
morina0321-2.hatenablog.com
総裁はお父様(古代オリエント研究家でいらした)のからお継ぎになったとのことですが。御縁がありますね。

閑話休題
最初に基礎知識を授けてくれる映像を見てから入室。

第1章が「トプカプ宮殿とスルタン」と題される。展覧会の内装も宮殿を思わせる感じ。
いきなり玉座どーん。そしてきらっきらに宝石ゴテゴテの宝物の数々どーん。豪華なカフタン(民族衣装)どーん。一番煌びやかなものを最初に配置したみたい。帝国の威儀を示すよな、儀礼で使うもの。
儀礼で使うような刀剣ものが実は結構好きだったり。「柳装飾の盾」も盾っぽくないデザインが素敵。


第2章が「オスマン帝国の宮殿とチューリップ」。ここがちょっと長めで、ある程度のまとめで区切って内装を変えているのかな、と。
全体的には、これでもかと入ってくるチューリップ文様(チューリップのトルコでの名前「ラーレ」が文字配列を変更すると、イスラム教の神アラーとかトルコ国旗のシンボルの三日月とかになるそうで)。

まずは青い部屋。下の方に文様が入っていて、青い緞帳で仕切っているイメージに見える。王宮で日常使ってたもの、なのかな。それにしたって結構豪華な感じだったが。
「長靴」(って展示になってたけどブーツでいいと思うの)恰好良かったなあ。

次が黄緑色の部屋。本とか紙関連。
「詩集のワニス塗り表紙」が渋い赤地で装飾も好きな感じで。これをかたどったノートをグッズで作っていて、ちょっと欲しくなってしまったとか。

次が赤い部屋。宗教関連のもの。
イスラム教徒が日に5回礼拝する際に敷く、礼拝用の敷物(セッジャーデと言うそうで)のデザインは結構好きだなあ。

その次は白い部屋(というか特に装飾なしにしてる?)食器とタイル。
個人的に亜鉛製皿が好き。地が濃い灰色でそこに金で装飾して。まあ、身体には良さそうでないけど。
タイルは実物より、展覧会のグッズにした方が可愛くなる不思議(あ)

その次は青地に、ハレムの女性の絵が描かれている部屋。恐らくは後宮で使われていたもの。
使用していたであろう梯子が螺鈿で鼈甲で象牙で、で、無駄に贅沢な…。香炉とかバラ水入れ(バラ水は宗教関連の部屋にもあったが)とか水タバコとか、デザイン素敵な感じ。

次はまた明るい緑の部屋。肖像画とか当時の絵とか、建物関連とか、馬具とか。
チューリップ用花瓶がずらっと並んでいたのもここ。青いガラスのが素敵だった。
施水用施設(模型)もあちらだからだろうな、と思うのだが、テント(サーイェバーン)がデザイン恰好いい!

第2章の最後は白い部屋。ここは「他国文化のもの」。
中国とか日本の陶器、ヨーロッパの陶器(皿とかコーヒーカップとか)、ヨーロッパ製の時計など。皇女の長衣がちょっと可愛いな、と思ったら、イタリア製ベルベットを使ってるからみたい。


第3章が「トルコと日本の交流」。
エルトゥールル号遭難事件から山田寅次郎氏との交流、というところから始まる品々のやり取り。トルコに送られた日本のものが主。
山田寅次郎氏がトルコで生活するために持ち込んだものも。飾り棚とか書き物机とかいいなあと思った。山田寅次郎氏がセンスがいいのかも。
逆に、オスマン帝国から日本に贈られた「紫天鵞絨地花文刺繍卓被」も恰好いいぞ。

ショップは展覧会グッズもあるんだけど、トルコ製グッズも。心魅かれる。でも値段が…。
というわけで、珍しくアクセサリーなんぞ買ってみる。安価なものにはしたけれども。

ところで。

展覧会の宣伝はこれだったんだけど、篠原千絵とのコラボは展覧会グッズぐらいだったなあ。