時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

ていねいに美しく暮らす 北欧デザイン展@日本橋高島屋本館8階ホール

ええと。
正直、一番の目当てはこちらの展覧会ではなかったわけで。


美しかった!とても美しかった…!


その辺りは後日ということで(?)この記事の本題。
日本橋高島屋本店で開催された織田コレクションの展覧会。
morina0321-2.hatenablog.com
東京都美術館で開催したフィン・ユールの展覧会と、出どころは同じ。
www.tv-tokyo.co.jp
「新・美の巨人たち」が触れていたのだが、織田さんがそもそも高島屋にお勤めの方だったという。な、なるほど!それでか!

こちらはホールで展覧会として開催した(「美術画廊」で開催するのとはちょっと違う)展覧会だった。
morina0321-2.hatenablog.com
こちらと同じ形式。お金を払って入場する。


最初はプロローグ。展覧会の概要的な意味合いなのかな。
美しいリビングのように、椅子と照明が飾られている。
これは…写真OKなの?と思ったら、やっぱりOK。だよね。
…うん?それどころか、この展覧会、ほぼ写真OK…?(当たり前だが動画だけNG)それはまた…書き手のカメラを酷使せねばならぬ…。
更に、沢山のカラフルなガラスの鳥がずらりと。オイバ・トリッカの鳥シリーズ。鳥も色々いて、ペンギンみたいなのもいるし、卵もいるし。
でもって日本に影響を受けたものの展示とか。ベツレヘム教会に下げられている提灯とか、日本風味の手がついたヤカンとかが載ってる写真集とか、日本の紋様っぽいものが入っている食器類など。


「1.椅子と生きる」。
まずは椅子がずらっと並ぶセクション。
気になったのはヨルゲン・カストホルム&プレベン・ファブリシウス「シミターチェア」。シミターって本当にトルコの新月刀(片刃の曲刀)のシミターなの?椅子の脚の形がそうだとか。シミターで反応するよくわからないヲタ経歴。
カール・アクセル・アッキング「トーキョウチェア」は日本風なのかと思ったら、日本のスウェーデン大使館用の椅子なんだそうで。
エーロ・アールニオ「パスティレ」は「錠剤」という意味で、丸くて座るところだけ窪んでる椅子だし。
いや本当に千差万別。
勿論、座り心地が良さそうなのも沢山。


「2.デザインの源泉」。
こちらはデザイナーごとに作品を展示。
フィン・ユールも出てくるし、こちらで拝見したデザイナーも沢山出てくる。
morina0321-2.hatenablog.com


「3.心の居場所」。
実は、ここまでにもちょいちょい、椅子や展示品をただ並べてるだけでなく、素敵なインテリアの小空間みたいな展示もあったのだが、この章は北欧の家の空間展示。

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こちらの一番最初の写真がそう。3分間で1日が巡るような形。
窓からの光の入り方を時間帯によって変えている。そしてその光を楽しめるような空間にしている。
ただ、基本的に北欧の太陽光、どれだけ窓から光が入ってきても、暗め。関東育ちの書き手だと、北欧の気候は耐えられないかもしれないなあ…。冬が明るいからねえ、関東。
なので、屋外でゆっくりくつろげるように色々工夫しているのが北欧なんだが、そういう寛げる感じを「コージーコーナー」と呼ぶそうで。…ケーキ屋しか思いつかない(遠い目)


「4.美しき同居人」。
小物系のインテリアが多めかな。
食器関係が多いけど、ゲーム(卓上で遊ぶもの)なんかも。しかし、どうやって遊ぶかはよく分からない。オセロっぽいのもあるなあ。
ここまでのセクションだと多くなかった、白磁も結構展示されていた。ロイヤルコペンハーゲンも。
あと、陶器の土っぽい地を使うものとか。もしかしたらこの辺は、日本の陶器の影響もあるのかもしれない。


「5.ていねいに暮らす」は、北欧の生活を動画で拝見できるコーナー。
動画を拝見する際の椅子もあるのだけど、これもデザイン的な丸型椅子。壁に書かれている説明を拝見したら、アルヴァ・アアルト「スツール60」。こちらの椅子、作成されてから90年なのだそうで。
…あれ、高島屋日本橋店と同じなんだね、生まれた年が。その辺もあるのかな。


会場を出たところにあった、北欧関連の家具や住宅の広告が、まあ北欧デザインのシンプル御洒落全開だったりした。やたら分厚い冊子もあったぞ…。
で、展覧会の特別ショップは今回の展示とは微妙に関係ない、ムーミングッズもあったりして。


結構なボリュームの目の保養展覧会だった。
この物量で写真OKだと、後日整理するのも大変…。時間がかかった言い訳。


続く。