時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

フィン・ユールとデンマークの椅子@東京都美術館

https://www.tobikan.jp/exhibition/2022_finnjuhl.html

こちらは予約制度なし。で、同時展覧会のチケットで少し安く入れる。
morina0321-2.hatenablog.com
それが目当てではなく、ちょっと気になってこんにちは。


フィン・ユールはデンマークの建築家&家具デザイナー。彼を軸に置いた、デンマークのデザインの展覧会。
写真も半分近く撮影OK。


ざっと展覧会の構成の話をすると。
第1章「デンマークの椅子」がデンマークでのデザインの流れ。
第2章「フィン・ユールの世界」でフィン・ユールの諸々の展示が拝見できる。
で、第3章「デンマーク・デザインを体験する」で、展示されていた椅子に座れる。

一般人には、難しい話はなくていいと思う。自分の好みの椅子とデザインを見つけろ展覧会。
(あ、デザイン専門の方は第1章の最初の説明からじっくり拝見して良いと思うよ)。

フィン・ユール自体は「彫刻のような椅子」と呼ばれているらしい。
個人的におっと思ったのは、アーム部分。不思議な角度がついていて、ここは本当に特徴的。手をかけるとどんな感じなんだろう、と思う。
あと、フィン・ユールは椅子だけじゃなくて、御自身の家の外装も内装もやってたりする。
椅子以外の家具も結構素敵だなあと思った。

第2章「フィン・ユールの世界」のセクション4「フィン・ユール邸」は、フィン・ユール自体が手掛けた椅子以外の家具(照明とかボウルとかもある)や、フィン・ユールが選んだらしい玩具や絵画(ハンス(ジャン)・アルプの抽象画とか)もあって、御本人のセンスも伺えて面白い。

ちなみにフィン・ユールの椅子で一番いいなあと思ったのは。

ポエトソファ。色使い可愛い。

で、第3章「デンマーク・デザインを体験する」なんだが、実は一番座って気に入ったのはこちら。

アルネ・ヤコブセン「ドロップ」。
デザインも好きなんだけど、これ、背中はしっかりホールドして、腕が凄く自由な感じがしてね。
書き手、手すりにあまり慣れてないのかもしれない。実はあまり椅子生活してないんだよねえ(え)

あと、第3章が特にそうなんだけど、椅子だけじゃなくて、照明やラグも合わせて素敵なものを展示している。
第3章は座っても楽しめるけど、椅子とテーブルと照明とラグのセット、みたいな形でも楽しめるよ。

あ、そうだ。今回の展示は織田コレクションというものが大半。
odacollection.jp
椅子研究家の織田憲嗣氏のコレクションだそうで。北海道の東川町の所有になっているらしい。
東川町は写真もやってるし、そういう町おこしお好きですねえ…。


これはこれでとても楽しい展覧会。


次へ行く前に、お昼。


東京都美術館「カフェアート」にて、おにぎりとアップルパイという謎の取り合わせ。
アップルパイはボストン美術館展の方のタイアップメニュー。書き手、アップルパイ好きなもので…。もう少し中の林檎が多い方が好みだけど。


続く。