時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

東京国立博物館

というわけで総合文化展(常設展)へ。
なのだが、ご時世の関係で、本館は2階に入れなかったりする。今回は本館と東洋館を。

で、世情の対策で密集したりガラスケースに触ることがないように、という意味で、ケースの周囲にテープが貼られてその中には入れなくなり、以前より遠くから見ることに。
これ、本館12室が大分辛い。漆工部屋の作品保護で、元々暗い部屋で、細かい細工とかがますます分からなくなってる。単眼鏡をこのために購入した方がいいのか…?

気になった辺りは以下。

  • 本館13室、金工。今回は七宝なんだけど、襖に飾った七宝引手と釘隠しが大変可愛い。「七宝桜花形透彫把手」もあって嬉しい。
  • 本館13室、陶磁。志野多いのが嬉しい。
  • 本館14室は特集「日本の仮面 舞楽面・行道面」。詳しくない辺り。ちゃんと勉強した方がいいのかなあとか思わなくもない。あっち方向からの不純な切り込みで(何が)
  • 本館16室。アイヌのチウカウカプ可愛い!コンチも可愛い!久々にアイヌの諸々の物品を見たら、どれも可愛くていいなあ。琉球は絣の単衣が出ていた。紅型と比べればシンプルだけど、こういうのも好きだなあ。
  • 本館18室、近代の美術。いきなり存在感のある木彫に目を惹かれた。平櫛田中「森の仙人」。平櫛田中は「木によりて」も出ていて、こちらもなんともいい感じ。日本画は柴田是真「瀑布」ぐらいかな、個人的な好みは。それより目を惹いたのは洋画の方で。高橋由一国府台真景」「長良川鵜飼」。緻密さとか明暗のコントラスト、日本の黎明期の洋画家でこれは本当に凄いよ…。川村清雄「ヴェニス」も好き。
  • 東洋館10室。朝鮮。今回1番可愛かったやつ。木漆の「蛙」。どうやら旅用の木枕では、と解説にはあった。

  • 東洋館5室、中国の染織。今回は日本で「名物裂」として愛された品々。個人的には好みな柄が多かったかな。
  • 東洋館5室、中国の陶磁。気になったのは「鈞窯」。紫がかったり、紫の斑点が浮かんだりする。あまり見ない、綺麗な器だった。
  • 東洋館3室、西アジア・エジプトの美術。…だけじゃないんだけど、今回、彩陶多くない?気のせい?個人的には好きなのでいいんだけど。
  • 東洋館13室、アジアの染織はインドの染織。ペイズリー柄は殆どなかったので、好みの図柄は多めだったかも。彦根更紗(井伊家のコレクションの更紗裂だったみたい)もいい感じで。

久々に歩いたら、足がかなりしんどかった…。身体がなまってるのを実感。
あと、随所の椅子が(世情の対策で)かなり使えなくなっているのもあるんだよね。鍛えなければ…。

今回の反省点:昼食はちゃんととろう(和菓子が昼食はだめです)