時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

日本・フィンランド外交関係樹立100周年記念 モダン・ウーマン-フィンランド美術を彩った女性芸術家たち@国立西洋美術館

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morina0321-2.hatenablog.com
20時少し前に松方コレクションを見終わったので、常設展ダッシュ

松方コレクションに常設の絵画を結構持っていって、結構空間空いてるよな、と思ったら。

2階の、普段印象派の絵を掲示している部屋も含めて、広めに場所をとっている、もう1つの展覧会。常設展のチケットだけでいける(勿論、松方コレクションチケットでも可能)。
ちなみに、金・土の17時以降と、毎月第2・第4土曜は、常設展も無料でこの展覧会も無料だそうで。
写真撮影もOK。

フィンランドの女性芸術家(ほぼ絵画、少しだけ彫像)。
絵画はマリア・ヴィーク、ヘレン・シャルフベック、エレン・テスレフ、シーグリット・ショーマン、エルガ・セーセマン。
彫像はシーグリッド・アフ・フォルセルス、ヒルダ・フルディーン。
マリア・ヴィークがまず気になる。「古びた部屋の片隅、静物」「アトリエにて」等の静物画や室内画も好きだし、「教会にて」はシスターの肖像画なんだけど、真摯な表情が非常に印象に残る。
ヘレン・シャルフベックは途中で画風が変わるのだけれど、変わる前の「母と子」はなんだか良いし、「少女の頭部」の少女が超可愛い(黙れ)。で、変わった後の「占い師(黄色いドレスの女性)」は、これはこれでデザインチックで恰好いいなあと思う。
で、もう一人気になったのはエレン・テスレフ。こちらも途中で画風が変わる。個人的には変わる前が、グレイ基調で描かれる絵で、結構好き。「帽子をかぶった自画像」「春の夜」「ヤマナラシ」等。

さて、2階の入口から一番奥は、版画素描展示室。ここも今回の展覧会。

展覧会の入り口はシンプルだけど、こちらはシンプルな表示に何やら可愛い絵が。中に入ると分かるが、これはヘレン・シャルフベック「シルクの靴」。リトグラフ。これが別の「ダンス・シューズ」という絵の元になったような感じらしく、絵の写真入りで注釈もあった。リトグラフも可愛いし絵も可愛い。
ここにはそれぞれの画家のスケッチ(ヒルダ・フルディーンのスケッチもあるよ)と、リトグラフ
スケッチもなかなか可愛いし、ヘレン・シャルフベックのリトグラフがとにかく可愛い。代表作と聞いている絵画「快復期」の元になったリトグラフも可愛くて、これはポストカードになっていたので即購入。

うん、なかなか見られない絵も多い上にいい感じの絵もあったし、なかなか満足な展覧会。