時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界 1780年パリに始まるエスプリ@三菱一号館美術館

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ショーメはパリの老舗宝石アクセサリーのお店。一番安くて10万余裕で超えるぐらいの。
この展覧会が普通の展覧会と違うのは、作品展示一覧がないこと。代わりに、リーフレットが一冊。リーフレットリーフレットで格好いいのだが、展示一覧がないのって後で振り返る時に難しい…。あと、ショーメをLINEに追加して、作品の解説をLINEで見ながら、というのもある。ただ、これもリアルタイムで見るのはちょっと辛かった。後日じっくり見るのが適している感じ。もう少し使い方が分かりやすいといいのだが…。
展示だが、最初の方はナポレオン・ボナパルト、でもって奥方様たち及びご息女(オルタンスはジョゼフィーヌの連れ子だけれど)のための宝石細工とかティアラとか。そこからずーっと宝飾品をセレブな方々に作っている、という展示、というのがざっくりした流れかな。しかし、ジョゼフィーヌが好んだのが、多産を示す麦のティアラって皮肉な話だなあ。一応名目的には、ナポレオン・ボナパルトとの間に子供が生まれなかったから離婚されたひとだし…。
うん、展示物は総じて美しいのだけれど、もう少し色々解説とかが欲しかったのが正直なところ。リーフレットの「皇妃ジョゼフィーヌの後裔にあたるロイヒテンベルク家」は、ジョゼフィーヌの連れ子でナポレオン・ボナパルトの養子になったウジェーヌがバイエルン王の娘さんと結婚して、その後義理のお父様から貰った公爵位がロイヒテンベルク、で。途中で後継者がロシアの皇女と結婚して、その後2つに分かれてて何が何やら、だったり。「ブルボン=パルマ」って実はマリー=ルイーズがなくなった後にパルマ広告取り返した家だったり。
そして個人的に気になった「前田菊子侯爵夫人」。これは…つい先日来訪した加賀前田家じゃないか!前田菊子侯爵夫人の旦那様・前田利為公爵が16代当主。実はこの方は前田家の婿養子で、ショーメの宝石を買い付けたという先妻の渼子さん(御病気で若くして亡くなられたそうで)が前田家直系(15代当主の娘さん)。成巽閣を造ったのが13代なのでそこから数えて曾孫が渼子さん、になるのかな。…そういうの探った方が面白いのだが。今回。
いや、宝飾は綺麗だよ。理屈考えず、綺麗なものを見たい方は是非。
写真撮影がOKエリアに、壁一面に並んでるティアラが意外と素人に優しいフォトジェニック。

後で見返したらかなり綺麗に撮れてた。びっくり。ガラスケースに入ってる宝飾類も綺麗なんだが、そちらは上手く撮影しないとガラスに反射しちゃって。

ところで。三菱一号館美術館は個人的に凄く好きな建物で。元々はジョサイア・コンドル建築で、そのレプリカだからかもしれないが。建物と、中庭とかも物凄い絵になるんだよね…。展示物は許可されたもの以外は撮影できないので、建物内部だけの撮影会とかやってくれないかしら。ちなみに展示物以外は写真OK。なので、美術館内廊下のガラス張りの窓から、中庭撮影はしてもいい、はず。
今回はCafe 1894に初めて入った。
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いかんこの建物内部好きすぎる…。で、展覧会タイアップメニューのデザートを頂く。書き手が場違いなくらい、きらっきらのデザートだよ!インスタ映え全開だよ!

あと、歴史資料室の方にもお邪魔した。好き。
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