www.sjnk-museum.org
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館は初。行きたい展覧会もあったのに足が向かなかったのは、新宿が苦手だから(遠い目)西口はオフィス街だからまだマシとはいえだな…。
展覧会のサイトで作品リストを見て頂ければお分かりかと思うが、びっくりするぐらい作品展示数が多い。この美術館、決して広い美術館じゃないのに(高層ビルの42Fにある)。勿論大型の絵はないけれど、150って多い。しかも全部クレパス。なのに、表現方法に個性出る出る。クレパスっぽさを生かしたのから、え?これがクレパス?というのも。というわけで、気になったところを羅列。
- 寺内萬治郎。裸婦で有名な方で今回も裸婦もあるし素敵なのも凄くわかるんだが、「緑衣の婦人像」の表情が凄い好き。
- 須田国太郎「マミジロとモクゲ」。マミジロ可愛い…!
- 森田元子「赤と白」。タイトルじゃわかりにくいけど少女?の肖像画。可愛い。
- 小磯良平。まだ普段の絵の実物は観たことがないのだが、いつか見たいと思っていた。クレパス画も十分素敵。いつか神戸だな(神戸市立小磯記念美術館と、兵庫県立美術館の小磯良平記念室)。
- 宮本三郎。石川県の画家なので石川県立美術館にもいくつか作品があったけれど、ぴんとこなかった。「バレリーナ」が素敵。美術館の収蔵品コーナー(要は常設なんだけど、季節によって展示替えてるみたい)にあった「女優」も素敵。
- 伊勢正義「婦人像」。女性の肖像画ばっかりだ。その通りだ。でも好き。
- 伊藤悌三。「婦人像」「老人」どちらも素敵な描き方だなあ…。
- 山本文彦「静」。タイトルじゃわかりにくいけど女性の肖像画。肌の描き方いいなあ…。
- 田伏勉。「イギリスの庭園」「川辺」の2点の風景画…これ、クレパス画…?本当に…?というほどクリアな風景画。実はクレパスの製造会社・サクラクレパスの開催しているサクラアートサロンの講師もなさってるそうで。
- 瀧本周造。こちらも2点。全くクレパスっぽくない。「緑の扉」の直線的な建物をどうやって描いているんだ…。「Parque」も風景画なんだけど筆で描いているようにしか見えない。凄いな。
- 宮いつき「祈り」。人物画だけど雰囲気が幻想的で。好き。
- 高崎昇平「漂い花」。元々風景画家さんのようで。退廃的な風景に漂う花1つ、の空気が好き。
- 神戸智行「ヒカリノソト」。木の緑。なんだろう、凄い透明感が。この時期、丁度、太宰府天満宮で展示してたりしたみたい。
- 入江明日香「Premices Printaniers 春の兆し」。花鳥画と言っていいのかな。鳥と花が融合してるけど。苦手そうなモティーフなんだけど、色彩がとても素敵。気になる。と言っていたら、普段は銅版画家で(銅版画を元に色々作品を造っていらっしゃる)、9月に高島屋横浜店で個展があるそうで。…ああ、これ気になってた展覧会だ…。というわけで、時期になったら伺う、かも。
- 絹谷香菜子「Coexistence Japan」。背景が新聞。この手のなんか思想系入ってそうな絵は苦手なんだが、鶏の表情が妙に可愛い。
結構長々と書いてしまったけれど、作品がたくさんあるから、好きな作家を見つけるのも良いかと思う展覧会。楽しかったー。
あと、クレパスなんでお子様連れもちらほらいたけれど、絵に感動して描き始める子供とか、いるといいなあ。集中してないお子様しか見なかったけれど。まあね。難しいよね。