時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

モネ 連作の情景@上野の森美術館

平日じゃないと無理そう、と思って。
www.ueno-mori.org

クロード・モネ展覧会である。
日本国内から集めたのかな、と思ったら、なんだかあちこちの海外の美術館からお借りしている。かなり大変だったのでは…?敬意を表したい。

少々驚いたのは、外国の方の鑑賞グループをかなり見かけたこと。
なんというか、モネって日本人が好きなイメージがあって、海外だとそこまでウケが良くないのでは、というイメージだった。

入口でプロジェクションマッピング「ジヴェルニー」が。
こちらは写真OKで、なるほどこういうところで写真撮って思い出にするんだな、と受け取った。
この時は。

「1章 印象派以前のモネ」。
若い頃の作品。
印象派以前のモネは、バルビゾン派っぽいところがあるし、ブータンの影響も受けていて、というところで。
…実は印象派以前のモネ、かなり好みなわけで(あ)
川とか海とか運河とか、水が関わる絵が多い。どれも素敵だなあ。
「桃の入った瓶」という、珍しい静物画もあった。得意ではなさそうだけど(あ)
そしてこちらも珍しい、人物がかなり描かれている「昼食」。最初の奥様のカミーユと、息子のジャンが描かれているのも面白い。

こちらは展覧会広告の1つにもなってた。

「2章 印象派の画家、モネ」。
1870年代から1880年前半ぐらい。
個人的な好みは「アルジャントゥイユの雪」「ヴェトゥイユの春」辺り。
おっと思ったのは、「モネのアトリエ舟」。これってもしや?と思ったら、やっぱりドービニーの影響を受けていた模様。だよなあ。
morina0321-2.hatenablog.com

「3章 テーマへの集中」。
同一地方で複数絵画が出てくる。プールヴィル、ヴァランジュヴィル、エトルタ。
描いている時間が違うので、色々な光と色々な水面。
個人的な好みは「ヴァランジュヴィルの漁師小屋」「ヴァランジュヴィルの教会とレ・ムーティエの渓谷」。

「4章 連作の画家、モネ」。
有名な「積みわら」と「ウォータールー橋」の連作が出てくる。
3章と同じく、同じモティーフで時間による様々な表情を描き出す。
前者は「積みわら、雪の効果」で驚いた。夕暮れの雪で、黒い積みわら。他は複雑だけれど柔らかい色が多いので、この作品だけテイストが違って印象に。
で、後者なのだが…ここまで写真NGだったのだが、ここからいきなり、写真OKの作品がずらっと。元々写真OKであれば写真撮りたくなる絵画が多いので、もうここからひたすら写真を。
この辺りは「霧を描く」テーマなんだよね。微妙な色彩諸々。

「5章 「睡蓮」とジヴェルニーの庭」。
ジヴェルニーでの様々な絵と、睡蓮の絵。
ジヴェルニーでの絵としては「ジヴェルニーの風景、雪の効果」が一番好きかなあ。家に積もった雪の様子とかが好き。
睡蓮の絵は、「睡蓮の池」「睡蓮の池の片隅」のような、池全体を描いていてところどころに小さく色づく睡蓮が描かれているものと、「睡蓮」のように、睡蓮そのものがはっきりと描かれているものと。どちらも別の綺麗さがある。
写真NGだけれど、最晩年の「薔薇の中の家」もあった。抽象的にもわもわとした薔薇。


まあ、モネなので外れはないよなあ、というのが。
ひとは多いけれど(特に写真OKのコーナーは流石に人が集まりがちだけれど)、それを見込んで会期早々の平日に来訪で良かったかも。


ちなみに一度外に出てから、当日のチケットを持っていると入場可能なミュージアムショップ、ここに入るのに(ミュージアムショップも広くないからだろうけど)10分待ちとか言われたので、特に入らず。


で。


お昼に酒が入ってしまったのでこの日はこれで終了。