時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

THEこぶ牛となかまたち@東京黎明アートルーム

東中野の住宅地に佇む美術館。


ちょっと前から気にはなっていた。若干その…母体がアレではあるんだが…(ぼそ)とはいえ、大きい美術館を経営していたりもする系列なんだけどね…うん…。

写真は一部だけOK。

1階、第3展示室から。


ガラス製品展示は聞いてないよ?となったとか(宣伝ポスターの右上にこっそり出てたけど(あ))。好みなものが多すぎる…。
で、そこから展示メインになってるこぶ牛、正確には「注口付コブ牛形土器」。こちら伝・イラン・ギラーン地方出土のもの。ギラーン(Wikipediaだとギーラーン州)は古代にアムラシュ文化という文化が栄えていて、そこでよくコブ牛形土器が出土するのだそうな。
地方的に、カスピ海に面している温暖湿潤気候の土地だそうで…それは文化も芽生えそう。
ここに出ている土器や壺、めちゃくちゃ好み。
こちらも胴体がかなり可愛いしなあ。

1つ奥に入ると、今度はシルクロードの仏像が。
パキスタン出土の「菩薩トルソ」、顔はかけているけれど身体がとても肉感的だし、同じくパキスタン出土の「如来立像」はイケメンだし。

更に一番奥は日本画の軸装が並ぶ。


いきなり柴田是真「飛鯉図」…。…いいものお持ちでいらっしゃる…。
で、一番奥には「静歌舞」「亀戸初卯」「四条河原夜景図」の三幅、作者は渡辺省亭。…何をお持ちなの本当に…。書き手が狂うラインアップである。
滝和亭「花鳥図」も酔芙蓉が綺麗だし、カワセミの色も凄いし…。


2階へ。
エレベータホールに急に写真作品が。
スコットランドストーンサークルをモノクロで撮影した作品、六田知弘「ダンシング・ストーンズ」。個人的に嫌いじゃないなあ。
六田知弘の作品は後でも出てくる。

で、第2展示室。
注口付コブ牛形土器が1点と、下記1点。


いかにも水鳥みたいで大変可愛らしい。
でもって、「後撰和歌集断簡(烏丸切)」と「藍紙華厳経断簡(泉福寺焼経)」が。また凄いものお持ちで…。


でもって地下1階、第4展示室…の前に。
六田知弘の写真展示スペースが。こちらが写真OK。
あちこちの壁を撮影している「壁」シリーズらしい。結構嫌いじゃないなあ。

で、第4展示室は大き目の日本画(屏風も展示できるスペース)。
岡本秋暉「孔雀図」が。お持ちなのか…。
岡本秋暉はもう1つ、「白鷹波濤図」も出ていた。こちらは波のうねりがダイナミック。

地下1階はミュージアムショップと、カフェが併設されていた。
カフェにも六田知弘の写真展示(こちらも写真OK)があって、コーヒーを頂きながら拝見したり。


展示されている内容はかなり好みではあった。

続く。