時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

愛のヴィクトリアン・ジュエリー展~華麗なる英国のライフスタイル~@大倉集古館

六本木一丁目駅付近のみでの楽しい展覧会巡り。
なお、大倉集古館の道路を挟んだ隣には在日アメリカ大使館があるのだが、大使館の前の歩行者用道路が通行禁止になっていたりした。テロ対策。…ううむ…。



今回の展覧会、実は巡回展で、東京で以前に実施している。
www.yumebi.com
…ごめんな、八王子遠いな…って思って行かなかったんだ…(あ)
大倉集古館に巡回した、ということで、ありがたく伺う。


写真NG。


最初に微妙な顔になったことを書いておく。
丁度同じ日時に親娘連れがいらっしゃった。娘さん、一番年齢を見積もっても小学校低学年かな、という感じ。お洋服もとてもお嬢様な服で。
…その彼女がですな…見入ってしまうのは仕方ないんだけど、見入っている間に展示ケースにべったべた両手をつけておられましてね…(遠い目)親御さんが注意されていらしたけど、全然直らなくてね。
流石に展示ケースにあんなに手の痕がついた展覧会は初めてでしたよ。特に今回のテーマだとビジュアル大事なんだが。
スタッフの方も気が付いて拭いていらしたけど…。
逆にガラスケースがあって良かったのかなあ。なかったら実物べったりいってたと思うし。
お子さん連れてくるのは別に良いのだけど、言いつけを守れるレベルで連れてきて頂けると有難い(もしくは、お触りOKの展覧会に連れて行くとかね…)。



閑話休題
まず最初にあったのは、とても豪華なアフタヌーンティーセット。
基本的には銀食器。保管大変そう…。
金色の何やら三角形の容器があって、なんだろうと思ったら、ポージーホルダー(花束を入れて、それをアクセサリとして身に着けるもの)だそうな。
で、1階はまずずらっと宝飾品。なんかもう…純粋にキラキラしていた。
19世紀のものが主なので、もしかしたらデザインはそこまで洗練されていないかもしれないが、書き手はぶっちゃけアクセサリーには疎いので(実はそういうの全然つけない)、あまり分かっていない。
カメオの類とかもあった。
あと、スコティッシュジュエリーは初めて拝見したかも。色々で、あまり輝きが強くない、でも色々な色の石をはめ込んでいる。派手すぎない、ちょっと可愛らしい感じも受けるジュエリー。
「ピクウェ」という、鼈甲に金銀を象嵌したものもあった。
素材で言うと、昆虫をそのままとか、羽とかを埋め込んだものとかもあったり、あとは、アイアンワークのもの。
アイアンワークは鉄で作成する装飾のことを指すけど、当時戦争で資金のための貴金属を民から集めていて、その代わりアイアンワークのアクセサリーを渡した、というものらしい。う、うーん。



2階はイギリス王室関係。
アクセサリーあり、ウェディングドレス一式あり、印章(シール)あり。
印象深いのはモーニングジュエリー。
こちら、王族の関係者が亡くなった際、喪に服すためのもの。
宝石もあるし、あとは亡くなった方の肖像だったり遺髪が入ったペンダントだったり。
宝石、と言っても、喪に服すので、漆黒のもの。ジェットという、木が化石化したもの。実はジェットを拝見するのは初めてではない。
morina0321-2.hatenablog.com
ここの第4章に出ていた。こういう時に使うんだね。



地下1階。
地下1階はミュージアムショップがあるのだが、その横に、当時のレース細工がずらりと。これも細かい…。



2階の展示はイギリス王室に興味がないと微妙かもしれないが、目の保養にはなかなか良いのではないかと。