時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

MOMATコレクション@東京国立近代美術館

www.momat.go.jp
MOMATコレクション、要は常設展だけこんにちは。
実はMOMATコレクション、本日終わったら展示替えになるものがいくつかあって、だったらそれまでに見よう、となり。

ちなみにMOMATコレクションは(特別展もだけど)日時指定制の予約が可能。ただ、当日窓口で券購入でも入れる。感覚では、日曜朝イチは多分予約しなくてもスムーズに購入・入場できるんじゃないかなあ。書き手は予約して行ったけど。
そして大雨に振られたけど(その時間帯が一番酷かった)。

以下雑感。

1室「ハイライト」、工芸館移転記念で工芸ゴロゴロ。
金沢では松田権六の特別室を作るそうで、今回も作品が2点。「蒔絵槇に四十雀模様二段卓」の卓の四隅の模様が凄い…。
個人的な好みは、生野祥雲斎のシンプルな「白竹宗全花籃」、ガラス作品の石井康治「礁」のところどころの複雑な色合いとか、古賀フミ「佐賀錦松皮菱文帯 波照間」と稲垣稔次郎「信州紬地型絵染着物 風」の衣装関連。
工芸は展示品が8/23を境に入れ替えがあるので、来て良かったなあ。

2室。前回と変わらないかな、と思ったら、吉田博の水彩画が2点。
版画は拝見したことあったけれど、水彩画は初めて。「養沢 西の橋」「招魂社附近」どちらも素敵だ…!ちなみに奥様の吉田ふじをの作品もあった。
これも8/23で展示終了なのか。来て本当に良かったかも。

4室。今回は小原古邨。1年半前に観に行ったね。
morina0321-2.hatenablog.com
祥邨時代なので後期と言っていいのかな。この時も記載したけど、個人的に祥邨時代ってあまり好きではなくて…。
「かきつばた」と「四十雀と山葡萄」は好みだったかな。

10室。バウハウス部分は前回見たのでいいとして、日本画の特集が「雨、風、雪、雲、水、大気」といった辺り。
日本画の雨って、なんでこんなに湿り気があって綺麗なんだろう。
全体的に凄く好みだった。なのに展示室、殆ど人いない(書き手以外1家族とか一人とか…)。いいんだろうか。独り占めして。
竹内栖鳳「宿鴨宿鴉」(しゅくおうしゅくあ、と読むそうで)は勿論好みだけど、作品によって好みがある横山大観「雨後・月夜」、川合玉堂「彩雨」、今回お名前を初めて認識した石山太柏「幽溪」、河合健二「霧雨」…。
ケースに入っていた版画作品は、まあ川瀬巴水は個人的にツボなので何も申し上げることもなく大好きなのだけど、やはり作品によって好みがある伊東深水の「「近江八景」より」シリーズは今回はかなりツボ。笠松紫浪「雨に暮るる塔(東京谷中)」とか奥山儀八郎(ニッカウヰスキーのラベルとか作っていらした方なのですな)「「能登新七尾八景」より 和倉渡月橋より御便殿を拝す」も素敵で。
更に、ドーム兄弟のガラス花瓶が飾ってある。これ、雨表現が日本画の影響を受けている(所謂「線の雨」)ということで、ここに。ジャポニズムなんだろうけど…いやもう本当に綺麗過ぎる…。
というわけで、写真は少し離れて作品の飾られている感じを。竹内栖鳳「宿鴨宿鴉」と川合玉堂「彩雨」の並び(贅沢過ぎる…)、石山太柏「幽溪」と河合健二「霧雨」の並び。本当に眼福だった。


これも8/23で展示終了。本当に来て良かった…。

新規で気になったところは上記なのだけど、
11室が前回と変わってなくて、再び眼福状態だった。あの展示、本当に好き。
morina0321-2.hatenablog.com

外に出たら、雨が小やみになっていた。
続く。