時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

西田俊英-不死鳥@武蔵野美術大学美術館・図書館

なかなか縁がない、西武国分寺線で最寄り駅で降りて、玉川上水の自然の遊歩道を歩いて、散歩してるみたい。

mauml.musabi.ac.jp

西田俊英は日本画家。山種美術館で何度か拝見している、というか山種美術館展優秀賞受賞者でもある。
現代の日本画家では重鎮だと思う。
画風を存じ上げてるのもあり、伺ってみた。

展示は美術館の展示室2室に、アトリウムも全て使用して。今回展示する絵が大型なものが多いので、アトリウムも使うよね。
入場無料。写真NG。

大型の絵が多いので、展示数は決して多くないけれど、結構ファンタジーで、アジアのテイストも多々。
「水汲みのマヤ」とか「惜別・櫻」で描かれている人物がとても美しかったり。
「月を射る」みたいに、銛を手に飛び込もうとする狩人とか格好いいなあ…とか。
色の使い方もなんとも綺麗。
今回、絵を描き始めた頃からの初期の作品の展示もある。高校時代に描いた油彩(最初は洋画だったそうで)とか。雰囲気は今とは大分異なるなあ。

今回のメインは「不死鳥」。
実はまだ未完なのだが、展示室の半分以上の壁を埋め尽くす壮大な絵画。屋久島でインスピレーションを受けて描いているとのこと。
解説は展覧会のサイトにもあるのでそちらに任せる。
個人的には、人間は自然の破壊者とか、そんな単純なものとは思ってないんだけど。というか、たかが人間、自然と対立したり完全破壊できるほど凄い生き物じゃないと思ってるというか、破壊しているのは人間に都合の良い自然だけで、結局人間に不都合な自然にしっぺ返し喰らって滅びるのは人間だけだろうとか、何故そんな自然を破壊できるとか傲慢に思ってるんだとかそういう(ぼそ)
そんな思想はともかく、絵の迫力と美しさは素敵である。


目の保養をありがたく。

続く。