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アーティゾン美術館は半年振り。前回は下記。
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展覧会のタイトルからして混雑しそうでびくびくしていた。実際、そこそこ人は入ってた。
前後期制(ただし、ものによっては更に期間が短いものも)。
アーティゾン美術館は写真撮影がOKのものが多いけれど、それはアーティゾン美術館所蔵のもので、今回は他の所蔵が多いから。今回は他美術館の所蔵がある=写真NGのものが結構多いので注意を。
最初に序章「都市の様子」の「京」。
本阿弥光悦&伝 俵屋宗達「桜柳下絵新古今集和歌巻」が。書が光悦で、描かれている桜が宗達(伝)。本阿弥光悦モノに弱い書き手にはいきなりツボが。絵も書も素敵なんだよね…。これ、個人蔵なんだね…。こんな素敵なの、所蔵できる個人も凄い…。
本阿弥光悦&俵屋宗達「謡本」の表紙も素敵だなあ。
このパートはまた後で出てくるのだが、「京」は前期展示で、後期は「江戸」になるみたい。
第一章「the 琳派」。
「1. 花木草花」に「草花図屏風」が。あ、先日も拝見した「伊年」印だ。
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こちらもいいなあ。
尾形光琳「槇楓図屏風」は、桔梗の形が綺麗で、紅葉がデフォルメされてる感じ。
「3. 墨の世界」で一番ツボだったのは鈴木其一「夜桜図」。桜の花の形も綺麗なんだけど、墨の濃淡が本当に美しくて。これも個人蔵って…。酒井抱一「白蓮図」の蓮も美しいなあ。後は、俵屋宗達「蓮池水禽図」の水鳥が好きだったり、「狗子図」の犬のデフォルメがなんとも可愛かったり。
あ、そうそう、尾形光琳「竹虎図」が。これは…トラりん!
プロフィール - 京都国立博物館公式キャラクター トラりん
京都国立博物館、トラりんグッズ多かったなあ…。
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ちなみに「1. 花木草花」は前期後期で総入れ替え、「3. 墨の世界」は後期は展示がなくて、その代わり「2. 物語絵」になる予定。
第二章「琳派×印象派」。
「1. 継承」はちょっと別のところにあるので、そこへ続く廊下を通り過ぎたりした。が、この部屋…シスレー「サン=マメス六月の朝」(前回も拝見した)に、ピサロ「ブージヴァルのセーヌ川」、コロー「ヴィル・ダヴレー」という、個人的にキラーコンテンツな3品が並んでいて。なんという眼福…。あと、鈴木其一「藤、蓮、楓図」は藤が素敵。
「2. 水の表現」はモネ「雨のベリール」「睡蓮」「睡蓮の池」が流石過ぎて…。後期に琳派は絵が変わるので、少々気になる。
「3. 間」は、印象派はセザンヌとドガ。ドガは彫刻が結構出てた。コートールド美術館展で結構拝見したっけ。
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でも気になったのは中村芳中「門松萬歳図」。二幅の掛け軸なんだけど、左の「萬歳」の絵がゆるくてかなり好き。
で、途中で1つ下がって5階。
「4. 扇形」のマネ「白菊の図」が本当に綺麗。
「5. 注文主」はルノワール「すわる ジョルジェット・シャルパンティエ嬢」(こちらは前に拝見)とか、「少女」が素敵で。「少女」なんてパステルでこの表現だものな…。
第三章、の前に序章「都市の様子」の「パリ」が入る。
「都市の様子」という題材だからか、ピサロ「ポン=ヌフ」にしろ、ルノワール「パリ、トリニテ広場」にしろ、空がどんよりしてるんだよね…。ゴッホ「モンマルトルの風車」は割と好きだけど。
改めて第三章「the 印象派」。ちなみに印象派の絵は通期展示が多かったりする。
「1. 都市市民の肖像」は、以前も拝見したマネ「オペラ座の仮装舞踏会」やドガ「レオポール・ルヴェールの肖像」、カイユボット「ピアノを弾く若い男」、モリゾ「バルコニーの女と子ども」等。マネ「自画像」は初めてかな。これも好き。しかし、ロダン「カミーユ・クローデル」は…なんとも切ないですなあ…。
「2. 静物への関心」は以前拝見したアンリ・ファンタン=ラトゥール「静物(花、果実、ワイングラスとティーカップ)」が。
「3. 神話的世界」は、以前拝見したルノワール「水浴の女」と、「すわる水浴の女」が気になったかな。
「4. 郊外への憧憬」には、モネ「アルジャントゥイユの洪水」「黄昏、ヴェネツィア」ピサロ「菜園」辺りは前にも拝見しているが、更にモネ「アルジャントゥイユ」ルノワール「カーニュのテラス」カイユボット「イエールの平原」、でもって何よりも書き手がツボだったシスレー「森へ行く女たち」が。印象派は郊外の絵は多くなるだろうけども。眼福。
最後は「終章 都市を離れて」。
山の絵。セザンヌ「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」、鈴木其一「富士筑波山図屏風」。
個人的には鈴木其一「富士筑波山図屏風」の左隻の富士山は結構好き。彩色も綺麗だしね。
なかなか眼福ではあった。
後期は琳派部分が変わるので、時間があればお邪魔するかも。
続く。