時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

国立民族学博物館

というわけで常設である。
…流石に特別展を拝見した後だったので、「森の洋食 グリルみんぱく」でコーヒー&ケーキ休憩を入れてから。
あ、お昼は行きの新幹線の中でサンドイッチ食べてるよ。

で。
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前回オセアニアのセクション拝見し終わってるから、次に行こう、と思っていた。
オセアニアのセクション、拝見し終わってなかった(遠い目)
何が抜けていたかというと、ニュージーランドマオリとオーストラリアのアボリジニ。ああ、そういえば南洋の島々の展示しか拝見してなかったよ…。

マオリはかなり色々生活用品が。衣装(ハカの衣装もあった)とか鞄や装飾品もあったけれど、デザイン的にも可愛いものが多い。

逆にアボリジニの展示は生活用品が殆どなかった。ブーメランぐらい。
代わりに出ていたのが、夢や暗示で精霊と交信してメッセージを受け取って(ドリーミング)、それを絵や木彫にする、所謂アボリジニアート。ここの一角は美術の展覧会と行っても差し支えないかと。面白かった。


アメリカ。
ここでのアメリカは「アメリカ大陸および周辺」を指す。アメリカの北から南まで、プラス、グリーンランドイヌイットが入るからか。
…広大である…。
農業・衣服・宗教(土着もキリスト教も)・工芸…。

農業。
アメリカ大陸原産の植物が沢山。
トウモロコシ・ジャガイモ・カボチャ・トウガラシ・トマト・サツマイモ・インゲンマメ・マニオク(キャッサバ)・パパイヤ・パイナップル・カカオ…コカ。最後にやばいものが。
精製してなければまだ作用は低いらしいし、葉をお茶にするコカ茶は、ペルーとかボリビア辺りでは一般的な飲み物として飲まれたりするらしい。観光に行って、日本に持ち帰ると違法だからお気をつけて(え)
チューニョというジャガイモから作る保存食も。気温の低い夜間に凍らせて水分を抜くらしい。
農業用の用具や加工用(トウモロコシ粉からトルティージャ作成とか、マニオクを絞ったりするものとか)の道具とかも。
あ、あと、サトウキビ(原産じゃないけど赤道近いから作りやすい)の生成なんかも。

衣服。
アメリカ全て入る状況である。イヌイットの毛皮からアンデス高原の衣装まで入る。これはこれで楽しい。
アンデス高原付近の袋とか可愛い。コカ袋とかもあるけど可愛い(あ)

宗教。
先住民の土着、キリスト教(ローカル化)、等々。あ、トーテムポールもここに入るよ。
でもって。

アメリカ先住民・ホピ族のカチーナ人形(という表記)!
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ちなみにホピ族はアクセサリーを作るのも上手いそうで、工芸の方にアクセサリー展示があった。
リオのカーニバルの楽器もこちらに。アゴゴが3種類ぐらいあったよ。

工芸は色々。
メキシコのアレブリヘは元々紙人形。これが個性的で面白い。イヌイット・アートも。石像と、版画。
こちら、1950年代にカナダの作家・ジェイムズ・ヒューストンが奨励したとかで。で、版画は来日して平塚運一に習った…え?
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こんなところで結構な名前が出て来るなあ…。
ペルー・チュルカナスのやきものも大変可愛い。


ヨーロッパ。
まずは生業の話。
まず各国のパンが並ぶ。イタリアが多いけど、フィンランドも結構ある。そうか、北の方だと麦が違うか。
料理用具とか、あとはお祭り系とか。キャベツおろし器とか、ザウワークラフト作るのかなあ。
御祭りは…仮面使うところが多いせいか、なまはげ扱いされていたりとか。スイスのシルベスター・クロイゼ(年越し祭り)とか、オーストリア・チロルの御祭りとか。
宗教系は、何故かルーマニアが多かったり。正教徒で十字架とかの展示もあるんだけど、一部地域には「陽気な墓」という、なんか優しい絵と共に生前の様子が描かれている墓碑があったり。研究者の趣味かもしれないけど。

「産業化と共に」という、工業化から伝統的な工業からの移り変わりとかも。
「8時間労働」のポスターもあったけど、そうなんだよね、昔の労働って8時間きっかりとかならなかったわけで。今でも農業なんて連勤8時間で済むのかという…。
特に衣服作成の展示だったかな。糸紡ぎからミシンへの移行みたいな。

でもって、ヨーロッパは移民を「受け入れる」側なので、その辺りの話とか。世界的に見たら裕福なので、そうなってるだけなんだけどね。この辺りはローカルで力をつけないとどうにもならんとは思うが…。正直、日本は立ち位置として超特殊な国だと思うのよ…。


アフリカ。
ええと、さしかかった時点で16時ちょっと前。
全体見るの無理だよ、絶対17時の終了時刻に間に合わないよ。
まあ、拝見できるだけするか…と思っていたら、更なる問題に直面した。
カメラの電池が切れそう。
…ですよね…。基本的に写真OKなので、カメラ撮影しまくりだもの。
というわけで、この日は途中で終わるわけであります。

まずは「歴史を掘り起こす」。
…まあ、ヨーロッパ列強の侵略の歴史なのだが、そのせいで先史がよく分からなくなってるという感じだろうか。エグい。この辺はアメリカ大陸先住民もそうなんだろうけど。
列強の方々はこの辺拝見して、どういう認識なんだろうかね。
移民の話もこの辺繋がるとは思うんだが。

で、そこから、アフリカ都市部の生活がどーんと。


コートジボワールの最大都市アビジャンの、1枚目は床屋、2枚目はカフェテリア。まあ、都市部はどうしても外国に似ちゃいますよね、という。
で、ここのカフェテリアのテーブルを模したところに、各地の料理についてのファイルとかあったので、座って休憩とりながら拝見したり。

で、続くところにはアフリカの代表的な職業の話。
農業とか漁業とか狩猟とかは普通なんだけど、ただ「水を汲む」とかあるしね…。「布につやを出す」(日本でいうところの砧打ち?)とか。うーん。
彫刻を生業にしている方もいるが、その職業名が「墓標を刻む」だったり。まあ、大事な仕事だけども。
「演奏する」もいらっしゃる。「デングー」と書かれていたけど、楽器としてはカリンバというのが最も有名かと。木に金属の薄い板が数本取り付けてあって、それを親指で弾くことで音が出る。

この後の衣装に続くところで、この日は閉館時間&カメラの電池終了。


この後は宿へ。
何故か宿は京都でしたという(真顔)
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大阪のビジネスホテルが、アンテルーム京都の朝メシ付き宿代と大して変わらなかったんですよ(真顔)だったら京都泊まるよ、という。


で、併設のバーで優しいカレーをスタウトビールで頂いて晩飯である。美味しい。

酒が足りなくて、京都駅で購入した日本酒も部屋で頂きましたが(真顔)一合なんで大して飲んでないよ。
京都駅の駅ビルに富屋という地酒のお店が入ってて、そこで城陽酒造買えるんだよね。
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あ、富屋はこちらの日本酒カフェ・十三八カフェの系列店である。というか、こちらのせいで城陽酒造にハマりましたからね書き手。
京都駅の駅ビルで「大好きなんですよ」って店の方に主張して買ってきた(なお自宅にも持ち帰った)。
あ、これはあくまでも書き手の味覚なのだけど、書き手には本当に美味しい。
日本酒としては、所謂水みたいな日本海側のお酒(久保田とか本当に水に近い。あれはあれで超美味しい)とは違って、ちょっと濃いめかも。それが好き。


自分の好きなことしかしない幸せな夜を過ごして、翌日に続く。