時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

榧園好古図譜ー北武蔵の名家・根岸家の古物(たから)@國學院大學博物館

別趣味の会場から移動(しつつお昼を食べつつ)。


恵比寿駅で少々脱線。


「東京感動線」の「Yamanote Line Museum POP」の恵比寿駅のこの時の展示、
どちらの作品も雰囲気あっていいなあ…と思った次第。


本題。

museum.kokugakuin.ac.jp
榧園好古図譜=「ひえんこうこずふ」と読むようで。
北武蔵、というか現在の熊谷市に根岸家という名家(熊谷直実に連なるとか伝わってるらしい)があって、丁度幕末から明治にかけての当主がコレクターで、収集して図録にして私設博物館も作ったりしてたらしく、その展示。作った図録の名前が「榧園好古図譜」。展示されてた。
で、展示品…だが…。
埴輪、須恵器、鏡、瓦…。
…なんだろうこれ、東京国立博物館のミニ版かな?と思うような。嫌いじゃないなあ…。
コレクターな当時の当主・根岸友山の肖像画が五姓田義松が描いてて驚いたり。
写真も結構な割合でOKであった。ありがたい…。
懇意にしていたらしい松浦武四郎の関連品や、シーボルトの息子さんから投手が贈られた「ギリシア土偶」(これがまた気になる造形)なんかもあった。


楽しい…。


さて、後は常設展だけど、気になる展示がぽつぽつと。
まずは。


アイヌのミニ展示「アイヌ民族の交易と工芸」。書き手が好きそうなのをまた…。


でもって更に。
museum.kokugakuin.ac.jp
「非西欧圏における祈りⅠ エチオピアにおける祈りのかたち」。
祈りと言っても土着の宗教ではなく、伝来したキリスト教が独自に発展したエチオピア正教会、の資料。
神道國學院で?となるが、こちら、西南学院大との相互貸借資料。なるほど…。
…こういうの、日本だと異宗教交流だねーとかなるんだが、日本以外だとどうなんだろうね。
ちなみにエチオピア自体はイスラム教もあって、なかなか宗教はカオスっぽいな…。
ちょっとゆるい感じの絵とか、ゲエズ文字(現地で使用する文字)の祈祷書や聖書(エチオピアは牛の飼育が盛んで、牛の羊皮紙で聖書を作成している)とか、それも風変わりで興味深いのだが、独特なのはマジックスクロールと呼ばれる護符。
人間の身長ぐらいの長さの羊皮紙で、祈祷文や幾何学模様や神のようなモティーフが描かれているもの。
…いやあ…本当になかなか拝見できないものを…。
ちなみにこちら、考古ゾーンに配置されていて、写真もOK。ありがたいなあ…。


神道ゾーンでは「和の装いー神職装束とお雛さまー」という展示も。


「高倉家調進控裂」も展示。
神道ゾーンは写真NGなのでこちらもNGだけど、Xに載せてくれてありがたいなあ。
Xの奥の方にある華やかな女性の衣装、女性神職の衣装で。かなり気になった。


入場無料で色々拝見できて、本当にありがたい…。


続く。