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場所としてはいつもの場所だけれど、今回は別途お金を払って。
伝統芸能。それこそ東京国立博物館の本館9室で、展示物としては大分馴染んではいるけれど、所謂「舞台」では殆ど見たことがなく。遥か昔に狂言を一度見たことがあるぐらいで。これだけ本館9室で展示物見てるんだから、もう少しちゃんと勉強しよう、と。
表慶館のあの建物に純日本のもの、というのも気になったし。
キッチンカーでコーヒー頂いてから参加。
あ、この展覧会、時間指定がちょっと緩いので(1日2つの時間帯にしか分かれてない)、少し落ち着いてから入れるのがちょっといいなあと。
入口から展示ゾーンに入ってびっくりする。
昨日になっちゃいましたが凄かったてすよ #伝統芸能展 pic.twitter.com/v3m8WJFtY1
— さんざめ (@sanzame0321) 2022年1月16日
1枚目の写真の展示がどん、と。目にも眩しい、歌舞伎の舞台再現。
というわけで第1章は「歌舞伎」。「金門五山桐」(現在は「楼門五三桐」と呼ぶのかな(歌舞伎よく分からないひと))の南禅寺山門の大道具。
これ、舞台と反対側がこんな感じ。
もしかしたら江戸時代の歌舞伎を想定しているのかもしれない。展示物は全部現在のものではあるけれど。
小道具も沢山。今回の展示、殆ど写真OKなので、個人的に後で振り返りもしやすくて楽しい。
流石に映像とか、一部の写真はNG(肖像権あるだろうしね)。ここでは歌舞伎の実際の映像が流れていた。
全然知識がない状況なので、道具は本当に驚く。「オルゴール」と呼ばれる楽器とか。知識のない人間には「これがオルゴール…!?」となるよ、本当に…。
2室も歌舞伎。半分は衣装。
やっぱり、舞台衣装はこう派手でないとなあ、という数々。派手でないと映えないもの。
間近で見ると好みなのは「菅原伝授手習鑑」松王丸の。音羽屋も成田屋もどちらも素敵。
ちなみにこの衣装だけ、前期後期で入れ替えがあるみたい。
部屋の半分は隈取の解説と、「押隈」の展示。
2階に上がって3室。
いきなり黒子に持たれている人形という、ちょっとびびる構図。
第2章「文楽」。
人形は「義経千本桜」の静御前だそうな。あ、勿論黒子もマネキン。
部屋の半分は太夫と三味線弾き(+三味線)のマネキンと文楽の映像、もう半分は人形の解説。
文楽の人形を間近でまじまじと拝見するのは初めてだけれど、口元に黒いものがひょこっと出ていてん?となった。これ、人形の表情を細部まで動かす操作紐の一部みたい。元々はヒゲクジラのヒゲの部分を使用していたそうな(今はプラスチックで代用できるみたい)。
衣装もあれば人形のカラクリ解説もあり、人形の「かしら」(要は頭の部分)の解説もあり、
なかなか面白い。
続いて4室。
先程のtwitterの2枚目の写真の通り、今度は文楽の舞台がどーん。演目「義経千本桜」。
文楽ってぬいぐるみも出ることがあるのね。初音の鼓に使われた狐の子「源九郎狐」だそうで。
文楽の映像もあったが、結構文楽ってダイナミックなんだな…。
5室から第3章「能楽」。
この部屋は能面・能装束・楽器。
能面が結構並んでいる部屋なので、微妙に怖いような気もしなくもない。途中に能装束もあるので、そこまで圧はないけど。
あ、そうそう、数は多くないけど、狂言面・衣装もここに。
で、6室に入ると、今度は能舞台がどーん。twitterの3枚目の写真。
本来は「橋掛かり」(渡り廊下)があるのだけど、流石に作れないよね。
しかし、歌舞伎とか文楽は結構舞台が派手なんだけど、それに比較すると能舞台って結構簡素だなあ。まあ、能が「幽玄の美」だしね…。
演目は「岩船」。
7室。
#伝統芸能展 pic.twitter.com/xv4L6YPjaN
— さんざめ (@sanzame0321) 2022年1月16日
こちらのtwitterの1枚目の舞台と2枚目のマネキンの演じる様子がどーん。
第4章「組踊」。
舞台の演目は「銘苅子(めかるしー)」、マネキンの方の演目は「二童敵討(にどうてきうち)」。舞台自体は能と同じように簡素、なのかな。衣裳はより明るいけれど。
小道具も華やかな色遣い。
8室。
第5章「雅楽」。先程のtwitterの写真3枚目の舞台(縮小版)どーん。今回の展覧会、派手派手で本当に楽しい。左右の装束も鮮やかでねえ。
で、これ、奥に児舞装束(要は子供用)が出ているのだけど、個人的に迦陵頻も胡蝶も凄い好き。雅楽の屏風絵で親しみがあることもあって。
楽しかった!
この展覧会、一応60分を目安に回ってくださいの注意書きがあるんだけど…いや…これは無理を仰る…。
各章に演目のダイジェストも流してるし、それぞれ細部まで見てたら60分で足らないでしょう…。
おまけの話。
表慶館はの入口(最終的には出口にもなる)に、各伝統芸能の直近のチラシが置いてあった。
国立能楽堂の2月のチラシを見て、あれ?と。
www.ntj.jac.go.jp
菱田春草「王昭君」だ!実物を拝見したのはもう4年前か…。
morina0321-2.hatenablog.com
能に「昭君」という演目があって、コラボしてるんだね。
続く。