いつもの本館総合文化展巡り。時間とカメラの電池がなくて(え)本館だけ。
- 先に1階、16室「アイヌと琉球」。一部展示替えと聞いていたが、琉球展示は全て変わっていた。王子冠がなんだか可愛い。
- 18室は一部、というか絵が変わっている。森川曽文「群鹿」、鹿の毛が細かくてとても可愛らしい。柴田是真「四季花鳥」もとても素敵な屏風。そして今回おおっと思ったのは、浅井忠の水彩画。かなりの点数が出ていて、どれも素敵。
- 2階に上がって2室「国宝」。「群書治要 巻第二十六」。中国の書物を書写したもの(原本が残ってないので国宝レベル)なのだそうだけど、字はよくわからないけど紙が凄い。豪華な種類の違う紙を継いでる。国宝部屋は写真NGが多いのだけど、今回はOKだった。撮りまくってしまった。
- 先日階下の13室の改装の影響で半分ぐらい閉まってた3室、全部オープン(そして13室が本格的な改装に)。「仏教の美術」で「装飾無量義経断簡」や「無量義経十功徳品第三断簡(愛知切)」の装丁が素敵だったり、「宮廷の美術」で「詩歌巻断簡」の下絵になってる金泥の絵も凄いなあ、だったり。装丁と言えば、隣の4室「茶の美術」は飾られてる掛け軸だけ変わったんだけど、
「古今和歌集巻第六断簡(荒木切)」の装丁も素敵。蝶が舞ってた。
- 5室・6室「武士の装い」。「陣羽織 白地花唐草模様緞通」。…絨毯を陣羽織にした…?防寒と防御力はあるのかなあ。重そうだけど。
- 8室「暮らしの調度」。衣装が全部綺麗だった。鶸色も、紫と萌黄の染め分けも、紫縮緬も。「源氏絵彩色貝桶」や「花鳥蒔絵十種香箱」も豪華。鷹飾簪も細工が細かい。京焼もいくつか素敵なのがあったり、尾形乾山や仁阿弥道八も出ていたり。
- 10室「浮世絵と衣装-江戸」。衣装はどれも素敵だが、「小袖 染分綸子地若松小花鹿紅葉模様」がとても格好いい。普段は子供の着物を展示している場所に、「定家文庫 黒天鵞絨地菊唐扇葡萄模様」の展示が。定家文庫は女性が携帯した文箱のことだそうで。これがとても素敵。あと、櫛とか笄とか簪とか、10室は暗い部屋なこともあって綺麗に撮れないんだけど、紅葉柄の鼈甲櫛がとても鮮やかで、1枚なんとか撮れた。浮世絵は相も変わらず鈴木春信と歌川広重、と。鈴木春信で気になったのは「見立恵比寿」「見立大黒天」の組。