時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

東京国立博物館

前回と近所なので、ふらっと。


ぶっちゃけお昼食べたかったし。ガパオライス美味しかった。


まずは黒田記念館。
裸体模写が多かったかな。黒田清輝肖像画は結構好き。


食事をしてから本館へ。

2室「未来の国宝」。
土佐光起「源氏物語図屏風(初音・若菜上)」。個人的に土佐派の大和絵好きなのでそれだけでも十分なんだけど、この屏風、拝見している側が御簾越し、という設定で、御簾の緑が画面にかかってるのがかなり面白い作品。

10室「江戸(浮世絵)」。
恐らく夏休みだからか、ビッグネームを多めに。
個人的に、鈴木春信が4点出ていたのはありがたい…。
あと、喜多川歌麿の肉筆画「立姿美人図」が。これは綺麗だな…。


特別1室。実は非常に気にしていた「令和3年度新収品」。
大木平蔵の雛人形一式がとても美しい…。
伝・藤原佐理「道済集巻十九断簡(紙撚切)」。料紙も素敵だけれど、筆が独特なんだよね…。
狩野晴川院養信「松寿老・竹鶴・梅亀図」…なんだろうね、書き手の狩野晴川院養信好きなのは…。こちらもかなり好き。
前田貫業「鳥獣戯画(模本)」今回、こちらを売りにしてるっぽいんだけど、確かに鳥獣戯画の模本としてとてもクリア。楽しめるんじゃないかな。
「御所車蒔絵硯箱」。御所車のデザインだから古いもの(と言っても江戸時代)だろうに、地が市松を斜めにしてて(要は菱形を並べてる感じ)、凄いモダン。格好いいなあ。
ホータン(ウイグルなのですな)から発掘された「千仏図」が妙に素敵。この地域の美人なんだろうか。いやなんか、それぞれ凄くいい感じの表情をしている。
中央アジアから出た「女神像」も美しかったよ。


東洋館へ。

12室「東南アジアの陶磁」は個人的な眼福。
タイもベトナムも素敵なデザインの陶器が多い…。


13室。
「インドの細密画」は「ムガル帝国の皇帝像」。
「ズィーナト・マハル像」が気になった。王の妃で細密画になっている。何より強い意志を感じる描かれ方。ちょっと検索しただけだけど…なかなか動乱の方、だったのかね…。
「アジアの民族文化」は「南太平洋の生活文化」。
武器だったり貨幣(石とか貝とか)だったり楽器だったり、食器だったり。
食器はアプークというのだけど…よく拝見すると、耳杯っぽいね。
改良するとそういう形になるのか、それともどこかから伝わってきているのか、謎だけれど。


ちょっと、のつもりが結構楽しんだなあ。