時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

名都美術館名品展 恋する日本画@富山県水墨美術館(富山旅行(その3))

路面電車でゴー。富山ライトレールではなく、今度は富山地方鉄道・富山軌道線の方。ちなみに使用したバスも富山地方鉄道のもので、実は富山地方鉄道の鉄道線の方にもちょこっと乗っていたりする。
行き先は富山トヨペット本社前停留場。
停留場から徒歩10分、暑い。それでも頑張ったのは企画展のせい。

名都美術館名品展 恋する日本画 | 富山県水墨美術館

富山県美術館で見た展覧会のポスターに上村松園…!行かないわけには!
ちなみに名都美術館は愛知・長久手の美術館。
名都美術館
最初の展示室は美人画を集めてた。入り口からいきなり上村松園どどん。「人生の花」は上村松園が若い頃の絵だからか、そこまでうおおとはならなかったけれど。「わか葉」はいいぞ。が。それ以上に、続いて展示されてる伊藤小坡が良い…!今まで山種美術館で見た「虫売り」ぐらいしか知らなかったけれど、展覧会サイトに載ってる「春のよそほい」を始めとしてどれもこれも良い。更に鏑木清方と攻めてきて(?)きゃーきゃー言ってたんだが、次で更に息が止まった。伊東深水「湯気」。今まで伊東深水っていまいちぴんと来なかったんだけど、これはいいなあ…。伊東深水、名都美術館所蔵のはかなり好みなのが多い。
で、もう一方の展示室は日本画。風景画だったり動物画だったり。横山大観「正気放光」、川端龍子「虹の如く」、奥村土牛「夏富士」、東山魁夷「ハルダンゲル高原」辺りが個人的にツボ。
良い展覧会でございましたなあ…。あまりに良かったので会場二周するし、置かれていた名都美術館の図録読み耽っちゃうし、売店で絵葉書買いまくっちゃうし…。
でも、常設展示室の下保昭の作品は嫌いじゃないなあ。あと、この美術館、お庭がなかなか。中庭が広々&青々とした芝生で、1本の大きな桜がある。企画展の部屋を繋いだところに、小さいけれど枯山水の中庭もあってね。