morina0321-2.hatenablog.com
後期展示に。
「1.山、山、その平面世界より超絶するところ多々」。
児玉希望「伊吹山」、これは写真NGなのか…。前期に出ていた「滄海の曙」はOKだったんだけどね。児玉希望が薄い色で山を描くのは珍しい気もする。木が細かい。
「2.富士山」。
橋本雅邦「春景富岳図」は、とても正統派な日本画。
木村武山「寒林富岳」は、描かれている林というか木が妙にデザインチックで。
下村観山「富士」は、富士の色と形が妙にポップというか。あまりこういう描かれ方しないんじゃないかなあ。虹も薄く描かれている。
「3.渓谷の眺め」。
横山大観「飛泉」。…横山大観ってこのタイトルの絵画、結構描いてるよね…。山種美術館にもあるし。松岡美術館のは、滝を横切るように飛んでいる鳥一羽が素敵。
菱田春草「瀑布」は滝が落ち切った部分が所謂「朦朧体」。素敵なバランス。
床の間の絵画も横山大観「黎明」に変わっていた。
夜明け直前なのだろう、空の薄い金色と光でぼやける山の稜線。いいなあ。
「4.海」。
「海-伝説、物語、歴史の舞台」は、前期に出ていた「源平合戦図」の左隻と、「南蛮人渡来図」。前者は、射抜かれてばらばらになって落下する扇まで描かれている細やかさ。後者はやっぱり「色々なひとがいる」のが目につくなあ。
「海辺にまつわるエトセトラ」は竹内栖鳳「晴海」が。海の描き方が秀逸。浅い部分は色を塗っていなくて、地が出ているのだけど、それが地面が見えているような感じで、表現力が凄いなあ…。
寺崎廣業「春海雪中松図」は、左隻の雪のかぶり方が妙にポップ。
後期も後期でなかなか面白かったなあ。
そして恒例の花手水。
花手水だけでなく、館内のところどころに飾られている花も素敵。時期的に紫陽花多め。
続く。