別ブログの案件もあって、GWは新潟に。
morina0321-2.hatenablog.com
新潟は5年振り。とはいえ、前回伺うところは結構伺っていたので、メインは別ブログ案件。
とはいえ、伺ったその日は特に予定がなかったので、こういう時は地方の美術館に行ってみましょうか、と。
前回話していた「地獄極楽小路」の「地獄」、旧新潟刑務所の敷地にできている新潟市美術館へ。建物自体も前川國男建築らしいのだけど、建物が低くて樹木で景観遮られてて、建築の全貌は見えない感じに。
特別展もあったのだけど、常設展のみ。
ちなみに特別展はこちらだった。
www.ncam.jp
というわけで常設展はこうなった。
www.ncam.jp
猫関係、なタイトルはついていた。こちらは写真OK(スタッフさんに確認した)。
まず、「大村益三とその残欠 -「ネコになる」という選択肢-」。
ええと。
大村益三氏、はてなブロガーでいらっしゃるので(お)そちらを拝見して頂ければと思うのだが、アトリエ(しかも複数人の共同アトリエ)と今までの作品がごっそり燃えてしまったという。
…いや、全く洒落にならん事態なんですが…。
その事態と、燃えてしまった「残決」と、過去に展示してきた作品の記事や会場の様子の動画が展示に。
ただまあ、焼失してしまった4か月後に、それを元に展覧会にするのだし、まだ「ネコになる」のか、ならないのかは…分からないなあ…とは思ったりする。
あ、そうそう、その焼失したアトリエに居ついていた野良猫・小太郎のスライドショーもあったり。
もう一つは「コレクション展 ニャン-ネコ用品専門展-」。
常設展の紹介文がなかなかキマっているが(え)、コレクション展である。
なお、コレクションの中で猫の作品を探したらしいのだが「そんなにありませんでした」という素直な白状がしれっと書かれていて、そこが好ましい。
で、それで「ネコがいる / いた / いるかも」というセクションを作り、猫がいかにもいそう(魚が並べてある前とか)な絵を持ってくるのは上手いですな。
コレクションだが、日本の地方の美術館がコレクションをしようとすると、やはり同時代の作品が集めやすいよね、となる。あとは地元出身の画家とか。
というわけで抽象多い。これはこれで面白い。アレクサンダー・カルダーのモビールもあったりする。抽象画に大分慣れてきたの、東京国立近代美術館のお陰なんだろうなあ…。
抽象画の中に1つある「抽象に近いものがあるけれど明らかに日本画」。新潟出身の日本画家・山﨑隆夫「叢」。個人的には嫌いじゃない。
あと、新潟出身(というか長岡藩の藩医の家出身)小山正太郎の水彩スケッチが多数出ていたのは良かったなあ。
いい感じなんだよねえ…。あ、「明窓鎖蜂児」はちゃんと猫がいたよ!(そこ?)
お洒落な店内のミュージアムカフェ「こかげカフェ」でコーヒーで一休み。良い時間。