先週本館しか行けなかったので。
で、何やら音が聞こえてきている。
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イベントで、この日はコンサートがある日だった(ちなみに写真はリハーサル中)。
丁度喉が渇いていたこともあり、キッチンカーでアイスティーを購入して、1ステージを拝見させて頂いた。
うららかな(どころか暑いぐらいの)春の光の下で、ギターとバイオリンの美しい音色を聞く、良い1日。
…となると終わってしまうので、平成館ガイダンスコーナーで桜の写真の展示を拝見してから(これもとても綺麗だったし、なんだか沢山色々ノベルティ的なものを頂いてしまった…)本題に入る。
まずは法隆寺宝物館へ。
4室「木・漆工-仏具」。「木画経箱」、菱形デザインいいなあ、と思ったら、この部分と内部に沈香を使っているそうで。ということは香しい経箱…。
6室。「染織-組紐幡頭と多彩な幡足」。えっと…「黄地雲唐草獅子文綾幡頭」と「山形文組紐幡頭」の表示、逆になってます?(あ)それにしても、「山形文組紐幡頭」は本当に鮮やかなままで。どうして残ってるんだろう…。
でもって東洋館。
9室。
「中国の漆工」は書き手の得意でない朱漆だけど、「花鳥彫彩漆盆」は綺麗。あと、「犀皮」という、朱漆や黄漆を重ねて最後に黒漆を使う技法で作られてる盆は素敵だったなあ。
「清時代の工芸」では「水晶鴨書鎮」「翡翠硯」がお気に入り。
8室は「宮廷から地方へ―明時代の絵画と書跡」。
呂紀「四季花鳥図」は花がとても丁寧で綺麗。
でもって、徐渭「花卉雑画巻」がとても好み。墨の滲みで描いてる感じが。
5室。
「中国 墳墓の世界」、「羊磚」が目立つ。そして解説拝見しなかったら気づかなかったんだけど、羊の鼻の穴が銭になってる。羊と銭の取り合わせは結構あるようで、意味があると言われてるそうで。
あと、三彩に綺麗なものが多かった。
「中国の染織」では2つの袍が。「紅繻子地花卉文様刺繍」は赤の地も入っている刺繍もとにかく華やか。「紺地龍文様緙絲」はそれに比べたら地味だけど、裾の色違いの模様がとても綺麗。
4室「中国文明のはじまり」。
饕餮をかたどった瓦が複数出てきてておおっと。実は9室に饕餮を七宝に描いた品があったんだよね。
饕餮はどうしても饕餮文として青銅器に描かれてるイメージがあるけど。
七宝はいまいちだったけど、瓦はなんだかユーモラスで可愛い。
3室。
「西アジア・エジプトの美術」は書き手が個人的に大好きな展示だけど、キプロスの「牛形リュトン」が可愛かった!なんかお子様が作ったような、ヘタウマ系というか、バランスの不均衡さが。
あと、同じくキプロスの「男子立像」がなんともいえない感じで結構好きだったんだけど、しれっと「サマーセット・モーム旧蔵」となっててびっくりした。「月と六ペンス」のサマセット・モーム!?
13室。
「アジアの染織」は「アジア遊牧民の染織」。毛織物で幾何学模様で色も赤系で鮮やかで。好み。
「アジアの民族文化」は「南太平洋の生活文化」。狩り用の「ブーメラン」や「棍棒(ウラ)」、「ワニ釣針」(!)に、何やら長い筒が、と思ったら「鼻笛」。鼻で吹くの…?更に「鼓」には立派なワニの彫刻。な、なんか凄い。
東洋館を出たら、再度ミニコンサートが開かれていた。
とはいえもう終わりの方で、それでも疲れたのでキッチンカーでホットコーヒーを飲みながら休憩をとりつつ、片づけを眺めていた。
この日はなんだかのんびりした鑑賞となった。
平成館の前の池では鳥が寛いでいたり。
枝垂桜が法隆寺宝物館の前に湛えられている水面に映る様子も素敵で。
良い1日だった。