たまたま見に行く本命が夕方から&神奈川だったので、その前に。ただ、ちょっと失敗したんだよね…イベントやってて人が多いの。
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世代じゃないので、この暑いのに着ぐるみ大変ですね、という言葉しか出ないのだが(おい)
モネ それからの100年 | 2018年 | これまでの展覧会 | 展覧会 | 横浜美術館
本題。モネの展覧会、というと微妙なところで。いや、確かに各美術館とか個人蔵からモネ借りてきていて、それはそれで凄いなあ、という感じではある。結構好みの絵多かったし。
が、「それからの100年」の部分って、要は現代美術への影響で。現代美術ってよくわからない…本当によくわからない…。水野勝規の映像作品とか鈴木理策の写真とか、福田美蘭の作品とかは結構分かりやすい、かな。
あと、多分夏休みを意識したのか、妙な解説がついている。「絵の具をちょちょっと塗って」みたいな軽い解説で、いやもう少し日本語なんとかならんか、と思ったりとか。
ただ、「バラの小道の家」は晩年の作で、モネは晩年になると抽象的な絵に近くなるんだけど、それが視力を失いつつあって(白内障で手術受けてる)、それで抽象的な絵になっていったみたいな解説があって。それでも、バラの色彩の力強さがとても際立つ絵で、そういう意味で感動したり。
モネだけ見に行く、という意気込みでもそれなりに満足できるかと。
一方、コレクション展の方。「モネ それからの100年展に寄せて」のタイトルで、「明治150 年、開国の背景 ― モネと同時代の日本の美術」「筆触、ブラッシュ・ストロークをめぐって」「イメージの引用と転化」とあったわけだが、このうちの明治美術モノが気になった。でも、解説がないので「これはなかなか悪くないなあ」と思いながら流れで眺めていったのだが、後で調べたら、「ジャパン・パンチ」のチャールズ・ワーグマンやジョルジュ・ビゴーの絵、ワーグマンに洋画の技法を習った高橋由一に五姓田義松、五姓田義松の父の五姓田芳柳、五姓田義松の妹の渡辺幽香、ついでに幽香の夫の渡辺文三郎の絵があり、ついでにワーグマンに教えを請おうとして不興を買ったらしい(え)小林清親の浮世絵ずらずら、で。…この辺全部繋がってる…。そういうの、どうして解説の一文もないんだ。
ちなみにこの辺はうぃきったんだが、五姓田義松が渡仏して師事したのがレオン・ボナ(今年見た世田谷美術館での個人的好みの「メアリー・シアーズ」作者)だったりとか、色々びっくり。
あと、それ以外だと、宮川香山の花瓶がいくつかあったけど、いやあ…明治工芸ですなあ…。
後は現代美術系で、そういうのが好みの人は…というところか。
あ、常設の下村観山「小倉山」はいいね。