時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

【特別展】没後25年記念 東山魁夷と日本の夏@山種美術館

www.yamatane-museum.jp

ポスターも大変涼しげで良いのではないかと。

山種美術館所蔵の東山魁夷中心の展覧会。
丁度良い機会なので、年間パスポートも購入しつつ。
写真は1点のみOK(スマホorケータイ撮影のみ)。前後期制ではあるけど、入替作品点数は少なめ。

とはいえ、山種美術館所蔵の東山魁夷の作品、殆ど全部拝見したことはあるので、今回は拝見「し直す」という形か。
いやあ、素敵な絵画は何度拝見しても素敵ですから。
「緑潤う」が唯一写真撮影OKな作品に。
今回の展覧会のポスターになっている「満ち来る潮」は、それに伴うスケッチや小下図も出ていて、丁寧に。
こちら、大きな作品なので第1展示室の大きい空間にどんとあるのだが、実はその左横には川端龍子「鳴門」。で、右側には加藤栄三「流離の灯」と山田申吾「宙」という、夜空と…夕暮れに近い空があり、全体的に青でまとめられていた。
こちらが視覚的にとても涼しげで、体感温度もすうっと下がる感じ。

東山魁夷の作品は「第1章 東山魁夷と日本の四季」として扱われていて、それ以外の作家は「第2章 日本の夏」という分類。
奥村土牛の作品はいい感じのが多かったかも。


こちらが今回も出ていたが、モデルにはいい迷惑だな…と思ったりした(え)
並木秀俊「華火」は截金を絵画に埋め込んでいて、とても美しい…。
森村宜永「夕顔」もやまと絵でとても素敵。
上村松園もかなり出ていたし。
第2展示室は第2章の作品でまとめていたけれど、安井曽太郎「パラソルの女」が結構好きだったり。
あと、奥村土牛枇杷と少女」は枇杷が本当に綺麗。

目の保養も涼もとれる素敵な展覧会。
ちなみに東山魁夷ということで、会期初めの方に行っておいて結構な混雑だった。後の方になればなるほど混雑は増えていった様子。
ビッグネームは早めに行っておきましょう…。

Cafe「椿」で和菓子も頂く。


東山魁夷「満ち来る塩」モティーフの「あげ潮」。
暑くてアイスコーヒーにした、というのもあるのだけど、つぶあんの黒とアイスコーヒーの黒、和菓子を飾る青と白がとてもビビッドで、本当にIt's cool!となる一品だと思う。


続く。