前回の続き。
morina0321-2.hatenablog.com
展覧会的にも部屋が続いている感じになってた。展覧会自体は200円だけれど、前回の展覧会のチケットで観られる。
気になった辺りをいくつか。
「近代版画史・出版文化史研究と装幀本コレクション」
前回の展覧会もそうだし、この展覧会のこれ以外もそうなんだけど、千葉市美術館は版画に凄い力を入れてる気がする。
それは置いといて装幀。鏑木清方が装填していた鈴木三重吉「おみつさん」。わー。岸田劉生とか東郷青児が装填してる本もあったり。
かと思ったら、北原白秋や谷崎潤一郎は自身の著書の装填をしていた。谷崎潤一郎「春琴抄」の装填は重厚でとても恰好いい。
「登録美術品:国の美術品保護と公開の制度」
要は重要美術品指定を受けたもの。基本的には個人蔵を千葉市美術館に寄託してるみたい。
その中に田能村竹田「風雨渡江図」。これは素敵。
「独歩の画家を支えた人々:川村コレクション 田中一村資料」
田中一村は千葉に在住していた時代があるのは存じ上げてた。奄美に渡ってからの絵もいくつかあって、それも良かったけれど、渡る前の絵…これ結構個人的に好きだぞ…。いい雰囲気の風景画が多いの。
あと、一村が撮影した千葉の風景写真があるんだが、これもなんともいい感じの写真で。構図がいいのかなあ。
このコーナーだけでも200円の価値は十分あると思うよ。
「急逝の作家が家族に遺したもの:石井林響 千葉に出づる風雲児」
石井林響は見たことがあるんだかないんだか、だったのだが、今回は静物画的なものが多かった。でも嫌いじゃない。もう少し色々見たいな。
「地元ゆかりのコレクションと作家たち」
田村耕一と木村盛伸の「鉄絵壺」(作品名は一緒だがそれぞれ違うよ)が割と好き。
東山魁夷もそういえば千葉が縁だった。「静晨」は、展覧会サイトに載ってる方じゃない方が好き。
関主税「(枯林)」も個人的には好きだなあ。