時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

Color ~色彩からのメッセージ~@古川美術館

www.furukawa-museum.or.jp

さて、名都美術館を観に来たのだから、1日は愛知のアートを見てみようかな。
というわけで次にやって来たのは地下鉄東西線池下駅で下車、古川美術館。実業家・古川爲三郎のコレクションを美術館にしている。

実は美人画上村松園と伊藤小坡の特集映像あったし)も所有しているのだが、今回はどちらかといえば、お勉強のような展示。「色」という切り口で絵画をまとめている。

なお、地下鉄一日乗車券で入場券が200円引きに。全然知らずにいたのでお得感が。

第一展示室は「色の持つイメージ」。本当に色分けの展示。
赤では、福王寺法林「朝富士」が本当に目立つ。ここまではっきりと赤だと印象も強いし格好いい。
一方、橙~黄色の岡信孝「冬峰不二山」も穏やかに綺麗でいいなあ…と思った。…え?岡信孝って、川端龍子のお孫さんなの…!?(今調べて知った)
青の中村宗弘「杜」とか、白~黒の横山葩生「雪中の天之橋立」とか、橋本関雪「暮韻」とか。
あと、同じく青で、竹内栖鳳「松魚」があったのだが…これは次回に続く、だったり。

第二展示室は「色の持つイメージ」の一部と、「色がもたらすイメージ」。
「色の持つイメージ」は金・銀。小山硬「朝霧」が、とても硬質なイメージの銀の富士山。そして奥村土牛「椿」は金地に描く。
一方、「色がもたらすイメージ」は、同じ画家が同じ構図で、色だけ異なる絵を描いているのが興味深くて。印象が全然変わるものだねえ…。

興味深く見た後、分館へ移動。続く。