ここのところ、月中旬から下旬は仕事続きだった。
連続出勤の後の3連休。日常から逃れるために新幹線に飛び乗った。
というわけで1日目は金沢。
なお、朝御飯は大宮駅ナカのタイ料理屋のカオトム。美味。
金沢旅行時は
「北鉄バス1日フリー乗車券」便利。「城下まち金沢周遊バス」「兼六園シャトル」と、北鉄バスの路線バスの200円区間ならどこでも乗れる。3回乗ればバス料金自体の元も取れるし、各施設の割引もあるので、かなりのお値打ちに。
到着時は一番最初に来た「兼六園シャトル」に飛び乗った。
成巽閣
金沢 加賀前田家の奥方御殿 成巽閣
「せいそんかく」と読むそうで。読めん。
加賀藩主が先代の奥方(生母ではない)のために建てた巽御殿が元。建物自体が重文。…そりゃあ重文にもなるよ、贅を凝らした建物だもの。
謁見の間の欄間の凄い彫りと色彩、ところどころの実益も兼ねた障子の下部の絵、小さいけれど特色のあるお庭2つ(実は特別公開でしか公開しないお庭もあるそうで)でしかも片方のお庭の廊下は縁側に柱を置かずに開放的に全体が眺められるように工夫されてる、松の間のギヤマン障子、2階の部屋ごとに違う壁の色と天井のデザイン、しれっとギヤマンで外が見えるようになってる障子、ところどころの調度が一見地味だけど凝った設え…。こんなのド幕末に作ってる加賀藩の財政、どんなのだったの…。
入場料700円で建物内部写真撮れない(庭は大丈夫)けど、個人的にはとても楽しかった。
企画展が「前田家伝来 夏衣裳と調度展」で、これまた個人的に好みだったし。しかし、解説を1つ1つプリント置いてあるから、解説だけで紙の束が…。そして窓口で売ってた絵葉書もセットで買ったし(え)
兼六園とセットで行くにはいいかもしれない。ただ、ちょっと兼六園からだと坂がきついような。あと、この時間帯ちょっと暑かった…。
石川県立美術館
www.ishibi.pref.ishikawa.jp
成巽閣の近所にあるよ。
実は特別展が伊藤若冲と石崎光瑤だったのだが、個人的に伊藤若冲があまりぴんとこないので(あ)、常設展のみ。
とはいえ、常設展で琳派展をやってて、ほくほくしながら見るわけで。しかも中心が本阿弥光悦!加賀藩が割とお気に入りだったようで、繋がりがあったっぽい。ドツボ。あと、前田家の鎧とか陣羽織とかの展示も。前田家、鎧のデザインとか陣羽織の柄もデザインっぽかったりする。
…で、忘れてたよ、ここが金沢だって。鴨居玲、地元ですな。「1982年 私」を久々に見た…。相変わらずしんどい絵だよなあこれ…。
あと、石川県立美術館がある一角に、広坂別館という多目的スペースみたいな場所がある。こちら、陸軍第九師団の師団長官舎だったので結構格好いい。
石浦神社
石浦神社|石川県金沢市
たまたま通りがかった神社だった。
決して大きくない境内の横にお店。どう見てもお酒置いてます系スタンド。幟にもビール。…神社で?
店主さんにお話を聞いたら、元々お酒も祭っている神社だそうで(サイトの御由緒見たら大物主が主神で、酒造りの神様でもあるね)、OKらしい。そうなの?
神社のFacebookにもあるよ。
石浦神社 - 開運 きまビール 発売されました 先行は金沢KKRホテル... | Facebook
きまビール、と言うそうで。「きま」はこの神社のゆるキャラマスコット、きまちゃん。境内だと「ここでしか飲めない」生のきまビールがあるのが売りみたい。飲んだら、入ってないはずなのに柑橘系っぽい爽やかさが。山椒らしいのだけれど、そんな感じがしない。ライトエール感覚で飲める。
飲んだ後ちゃんとお参りも。丁度翌日が大祓(夏越の祓)だったので、茅の輪もくぐってきたり。
百万石通り(広坂交差点→香林坊交差点)
21世紀美術館もあるんだけど、県政記念しいのき迎賓館とか、石川四高記念文化交流館とか、素敵な建物を見ながら徒歩移動。…していたら雨が降ってきたので、慌てて「甘味処 漆の実」に滑り込み、大雨を眺めながらの「吉はし」の和菓子(ビールの後に?)
漆器の能作 - 甘味処 漆の実
和菓子の名前忘れちゃったけど、この時期の田を吹き渡る風をイメージした緑色の和菓子(お店の方が説明して下さった)。
目にも口にも美味しく。幸せ。