常設展の方を回っていく。
新所蔵の作品がいくつか。
ラヴィニア・フォンターナ「アントニエッタ・ゴンザレスの肖像」。
ラヴィニア・フォンターナはイタリアの女性画家。女性で一番最初の画家ではないかと言われていた。そしてこの絵画だが…Wikipediaに出ているねえ…。いやあ…インパクト強い…。
本当にこのように毛深い方(そういう一族)だったそうで、それで珍重されたとか。そ、そうか…(ちょっとヒいている)。
で、版画素描展示室で開催されている展示。
www.nmwa.go.jp
近代イギリス美術は、ラファエル前派とかその後の象徴主義とか、よりもう少し後っぽい。
ニュー・イングリッシュ・アート・クラブとかその辺だそうな。
ちょっと話は外れるけど、ニュー・イングリッシュ・アート・クラブにはジャック=エミール・ブランシュという画家も参加していて、その画家はこちらの展示には入ってないのだけど、常設で「若い娘」という素敵な肖像画を描いていた。なんでこっちじゃないのかは…サイズ的に入らなかったかなあ(ちょっと大型)。
閑話休題。この時代もそうだし、タイトルになっているオーガスタス・エドウィン・ジョンの作品も、松方コレクション(松方幸次郎のコレクション、国立西洋美術館のコレクションの大基)に多数入っているんだけど、オーガスタス・エドウィン・ジョンは素描ばかり。
どうも、油彩は全部戦争で燃えてしまったっぽい…。勿体ないね…。
流石に存じ上げない作家が多いのだが、ジョン・シンガー・サージェントは別の展覧会で拝見したので唯一存じ上げていたかな。ニュー・イングリッシュ・アート・クラブだったんだなあ。「坐る若者の習作」は習作だけどかなり格好良かった。
あ、あと、ローラ・ナイトは常設に別の作品がある。
collection.nmwa.go.jp
今回の「オレンジ色の上着」の方が個人的にはいいけどなあ。輝く海と負けず明るい色のオレンジ色のカーディガンっぽいものを着ている女性と。
ウォルター・リチャード・シッカートもニュー・イングリッシュ・アート・クラブで、イギリスでは有名な画家らしい(日本ではあまり知られてないけど)。そして何故か別の理由で名前が知られていたり…(その辺は御本人のWikipedia参照)。「アンプロシアの夜」という雰囲気のある作品が出ていた。
その他で印象に残ったのは、もしかすると少々印象派っぽい筆致のジョージ・クローゼン「子供二人」、こちらも印象派っぽい風景画のハーキュリーズ・ブラバゾン・ブラバゾン「ヴェネツィア風景」、オーガスタス・エドウィン・ジョンと共同でスタジオを開いたこともあるウィリアム・オーペン「水浴」はなんだか凄く格好いい女性の裸体姿。
肝心のオーガスタス・エドウィン・ジョンなのだが、まあ素描でも素敵な作品は結構ある。
「流浪の民」は所謂ロマの集団を描いていて、それはそれで素敵なのだが…この方、ロマと同じように家族連れて放浪したりしているんだよね。しかも家族だけならともかく、愛人も連れていっててね…(遠い目)勿論妻も連れてる…。
…いやごめん、正直マジで思考がわからん…。
愛人と二人で逃避行とかならまだ…ねえ…。
若干微妙な顔をしつつも、イギリス絵画も結構面白いよね、ではある。
意外と常設展で拝見する作品が少なくて、さくっと回れてしまった。
この時点でまだ12時回ってない。
…これは…別プラン発動イケる…!?
というわけで続く。