時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

ビーズ ―つなぐ かざる みせる 国立民族学博物館コレクション@松涛美術館

平日休み。
平日午前中でないと行きたくない街へ(それ以外は人が多うございますからね)。


shoto-museum.jp
ビーズ、ねえ…となったのだが、「国立民族学博物館コレクション」と聞いて興味を。
www.minpaku.ac.jp
いやあ…こちら、どう考えても書き手好みでしょう…?
大阪の博物館なのでなかなか伺う機会はないけれど、実はずっと気にかけていた。
で、写真「一部」OK。恐らく国立民族学博物館からOKが出たのだろうけど…
一部も何も、1か所のガラスケース(写真NGのマークが入っている)以外は、全部写真OK。
ふ、太っ腹…!


さて、こちらの展覧会、「ビーズ」の定義が最初に書かれていた。
「さまざまな部材に穴を開け、糸などでつないだ人類最古の装飾品」
つまり、よく拝見するガラスのビーズだけではない、と。
というわけで。

「育児用のお守り」、繋がれてる部材は「注射針のケース」。
…すみません、注射針のケースが身近な理由を解説してもらっても宜しいでしょうか…(怖いもの聞きたさ)。ちなみに南アフリカとのこと。


今回は2階から。
最初に「ビーズとは何か」があり、次に「多様な素材」。
植物の実、貝、卵殻、歯・牙、虫、サンゴ、鳥の羽、骨、鱗、金属…。
ええと、結構虫とかは…蜂の頭とか甲虫まんまとかなので、苦手な人は注意的な。
歯もねえ…ヒトの歯もあるよ…(遠い目)
逆に、言われても分からないのもある。ブラジルで作成された、ピラルクの鱗でできている壁飾りとか、蛇の背骨でできている首飾りとか。…知らなきゃ良かった、な気もしなくもないけど。
次が「あゆみ」として、貝や石やガラスがどう伝播していったか。
そして「つくる」。ビーズ作品を作る道具だったり、作る際の映像だったり。卵殻ビーズ作品の作り方とか、面白かったなあ…。原始的に作ってるのだけど、手先が不器用な書き手には「凄いなあ」という言葉になってしまう。
映像はそこかしこにあるのだけど、1つ1つが2、3分で短いので、立ち見でも全然気にならないし、興味深いものが多かった。
でもって展示でも。


なんだか凄いものが展示されている。
パプアニューギニアの神像つき椅子と、ナイジェリアのビーズ製人像。2階展示でまあ目立つ目立つ。
ビーズ製人像は手にリス?を持ってて、それがまた可愛い。


地下1階へ。
「ビーズで世界一周」は、各地のビーズの品々。
割とどこでも、原始的だったり民族衣装系だったりで、どこも素敵。
アメリカも先住民だしね…何故こう、先住民の持ち物は個人的にツボなのか。
で、更に。





なんですか、この素敵衣装の数々…。
で、最後は「グローバル時代のビーズ」。
例えば、再生ガラスやペーパービーズ(雑誌・新聞紙・包装紙で作成)で作成したエコな製品とか。
ビーズを使用した創作とか。

www.instagram.com
こちらの作品が展示されていた。佐古孝子のガラスビーズで作成した絵画。
あとはワイヤービーズ。元々はジンバブエのアートなのかな。
ZUVALANGAの作品が主。この方、日本人でいらっしゃる。ワイヤービーズに魅せられたようで。

このような、動物の格好良かったり可愛かったりする作品を作っていらっしゃる。
で、1つだけZUVALANGAの名義でない作品があった。
www.instagram.com
ZUVALANGAの師匠になるティナーシェ・マディロの作品(なので、ZUVALANGAのInstagramに写真が)。
こちらの動物はクドゥ(日本語だとクーズー)。格好いい…。


これは…個人的にとてもツボな展覧会だった…。
平日だからこの他も回ればいいのに、この展覧会で力を使い果たして(その後インフルエンザの予防接種も済ませたけども)、この日は撤退。