時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

畠山耕治 青銅を鋳る@菊池寛実記念 智美術館

菊池寛実記念 智美術館」。菊池寛実(きくちかんじつ)は炭鉱の実業家だったみたいで、娘さんの智(とも)が陶器のコレクターで、そこから始まってる美術館。
敷地が菊池寛実の所有だったこともあり、菊池寛実の名前が先に出るようで。
場所は存じ上げていた、というか、大倉集古館の近所で、気になっていた美術館ではあった。泉屋博古館東京も近い。
ただ、成立的に、近現代の陶器に強い美術館なので、あまり縁がなかった。


ちょっとこの青銅器の外見が気になって。金工の展覧会、初めてだったんだ…。

畠山耕治は「菊池寛実記念 智美術館」とは縁があって。
美術館の銘盤は畠山耕治が作成している。


建築の一部も畠山耕治が作成している。
美術館の建物自体もかなりのアート作品で、建物の写真はNG。今回は2点のみ写真撮影OKだった。


さて。展覧会の広告に出ている写真が器なので、そういう作家なのかと思ったら。
そこがまず違っていた。
展覧会に出ていた作品は、大部分が箱の形状。初期の頃のスタンダードな長方形の箱から、多面体なものまで。
初期の頃は箱は本当に青銅とか錫のみで、だんだん中に(開けないと見えない)金箔や銀箔を張るようになって。
外側は初期は武骨(でも個人的には結構好き)で素材そのものだったのだけど、どんどん「着色」されていく。着色は薬品や熱で化学変化させてつけているそうな。
この「着色」の具合が凄い。地が黒で、そこに赤や茶や緑のような色がついていく。
個人的に想起したのは、炎の形や、仏像の光背。
あとはへぎ板を原型で使って、それによって木目が付いたギザギザな箱を作成したり、点数は少ないけれど、筒状のものがあったり。
器というか、鉢の形をしたものは3点だけだったかな。実はかなりの大型作品3点。
あと、「水平のもの」という、長い棒が壁に設置されていた作品もあった。何かの武器的な。


最後に小型の青銅作品も。「紙刀」のシリーズ。
所謂ペーパーナイフだけど、全部色も表情も違う。面白いなあ…。


ミュージアムショップで作品が販売されていた。


こちらも展示の一部の位置づけなんだね。
入場受付とほぼ一体化している小さなスペースなので、ちょっと入っていいか悩んだ。スタッフの方が「どうぞどうぞ」って仰ってくれて入れたけれど。
あ、スタッフの方々、非常に親切でありました。ありがとうございました。


これはこれで、なかなか面白い展覧会ではあったなあ…。


さて。
ミュージアムカフェ、というか、美術館に付属しているカフェ(美術館入場しなくても入場可)がある。
https://www.safu.tokyo/
流石に疲れたのでカフェタイム。


…いやあの、どこですかここ…?
都心ど真ん中だよ。泉屋博古館東京のHARIO Cafeもかなりの憩いの場だけど、これはまた…。
天気は悪かったのだけど、これはこれで良い。
庭園と、洋館があるんだよね。こちらの建物は実業家の千葉亀之助の家で、菊池寛実が受け継いでるのだけど、元々洋館は千葉亀之助が建てたのだそうな。入口から建物が拝見できるけど、いやあ格好いい…。
頂いたのは「珈琲とひとくち甘味」。ひとくち甘味は日替わりみたいで、この日頂いたのは水羊羹かな。美しく飾られている赤や黄色は砂糖。
コーヒーは現代作家が作成した器(お名前までは分からず)。結構薄造りで、スタイリッシュ。


気になる展覧会があったらまた来たい。できればカフェも一緒に。
メニューにアルコールもあるんだよねえ…(そこ?)