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後期展示にもやってきた。そこそこ混んでいたようで、入館少しだけ待ったりした。
前期展示のレポートは下記で。
morina0321-2.hatenablog.com
展示替えは４階と３階。
まず、４階の「パトロン細川護立と画家たち－近代日本画コレクション－」。
「観音猿鶴」は掛け軸三幅。右が横山大観の鶴、中央が下村観山の観音、左が竹内栖鳳の猿。…作者が有名どころ過ぎるセット…。ただ、個人的には観山は男性の絵の方が素敵なものが多い気がする…。鶴はかなり全体的に美しく、猿は表情がユーモラスで、細かい毛描きではないのだけど、それでもいい雰囲気。大観は他にも後期展示で何点か出ていたけれど、この鶴が一番好みだったなあ。
安田靫彦「聚楽茶亭」はとても丁寧に描かれていて、衣が美しい。
鏑木清方「花吹雪・落葉時雨」…もうとても好み。「花吹雪」に描かれた少女は可愛く、どちらにも書かれている大人の女性達は美しく。少女の着物は華やかで、大人の女性達の着物は落ち着いてて品があって。散る桜と落ち葉も繊細で美しくて。
永青文庫のサイトにもある菱田春草「落葉」は一双六曲。それぞれの木の幹の写実が凄い…。全体的な奥行きがある描かれ方も素敵でねえ。
眼福。
そして３階の展示替えは禅画。
仙厓義梵が相変わらずゆるい…！
「狗子仏性図」は犬に仏性はあるのか、って禅問答な議題なんだけど…描かれてるの…これ、犬…？な、なんか、トカゲ的なものにしか見えないのだけど。禅問答してる皆様もすごくゆるい。
「言触図」は描かれている人がとてもにこやかでほっこり。横に描かれてるのは…これも犬…？
このゆるさはちょっと笑いを堪えてしまう。いいなー。
楽しかった。後はグッズを購入して終了。普段の「気に入った絵のポストカード」と、今回はこういうのも。
菱田春草「黒き猫」の猫がワンポイントで描かれてるボールペン。可愛い。
…黒猫だから買ったんじゃないかって話も（ぼそぼそ）そういえば今回、小林古径「孔雀」が出ていて別の意味で反応したとかそういう（ぼそぼそ）いや、「孔雀」の絵自体も、緑青凄い使ってるなあとか、古径らしい丁寧で誠実な絵だなあとは。
