時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ-線の美術@Bunkamura ザ・ミュージアム

www.bunkamura.co.jp

ミュシャというと、この時の混雑が頭をよぎる。
morina0321-2.hatenablog.com
しかも今回も宣伝多め。Bunkamuraだしねえ。というわけで、金曜夜間開館ならまだ…!と狙い、人の多い渋谷へ。人は多めだけれど、それでも全然マシだったので、狙いが成功。

序章「ミュシャ様式へのインスピレーション」。
ミュシャの少年時代の絵と、インスピレーションの元になったミュシャの所有物。七宝花瓶とか飾られてた。ミュシャジャポニズムに影響受けてるからなあ…。

2章「ミュシャの手法とコミュニケーションの美学」。
ミュシャの習作とか、初期の頃の挿絵とか、雑誌表紙とか。
ブレイクした後の雑誌表紙もあって、もうそうなると普通に「存じ上げてるミュシャ」だよなあ。サイトの章解説にもある「『オー・カルティエ・ラタン』誌・表紙」は恰好いいよなあ…。

3章「ミュシャ様式の「言語」」。
ミュシャのポスターどどんと。一部撮影もOK(ただし、少し離れての撮影)。いやあ…あれだけ素敵なポスターの数々撮影してOKなので、ねえ…。どれも素敵なのでタイトルを列挙するだけになっちゃうから困る。
撮影できないところでは、「ルフェーヴル=ユティル」というビスケットの会社のポスター、サラ・ベルナールの演劇(「遠国の姫君」)の衣装でのが、とっても可愛い。宣伝ポスターなのにねえ…。勿論、ポストカードになってた。

4章「よみがえるアール・ヌーヴォーとカウンター・カルチャー」。
ミュシャの絵が、1900年代後半の若者文化にどう反映したか、という。アメコミに反映するのがちょっと面白かった。ミュシャとアメコミって結びつきづらいよね…。構図とかみたいだけど。

5章「マンガの新たな流れと美の研究」。
いきなりマンガに行くわけではなく、まずは明治時代の日本に。一時期ミュシャデザインに影響受けまくってた。サイトの章解説にもある藤島武二「みだれ髪」表紙は代表的だなあ。
で、そこから漫画への影響に。どうしても少女漫画メインになるので、近くにいた男性の客はちんぷんかんぷんみたいだったが。山岸凉子波津彬子は読まないけど名前は存じ上げている。男性漫画家…というかイラストレーターだよね、だと天野喜孝出渕裕天野喜孝は流石に有名だと思うが(ドロンチョ様は置いてなかった(そこか))、個人的には彼らのイラストを見て「ファランギース」「ディードリット」と作品名どころかキャラクター名を絵だけ見て言うのやめろ自分、ではあったが(あ)前者は作品名しか絵のタイトルになかったというのに。

面白かったし、後でポストカードもたんまり買ってしまった。

Bunkamura自体は、次の展覧会は気になっているところだが、ちょっと悩んでいる。
それより来年の展覧会には行きそうな感じが…。