時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

東京国立博物館

いつもの通りにぶらぶらするよ。

  • ひとまずキッチンカーでパッタイ食べる午後3時(え)。美味しい。
  • 本館3室。「仏教の美術」で「磬」特集。読経の合図で鳴らす仏具。ただ鳴らすだけの道具のはずが、結構装飾凝ってて格好いい。「銅蝶形磬」「金銅牡丹文磬」「金銅蓮華形磬」等。プラス、経典が「紺紙金銀字大唐西域記」!紺紙金字恰好いいー!「色紙華厳経断簡(泉福寺経)」の紙もなんか青みがかってる、と思ったら、藍の繊維を入れて漉いてて、更に金の揉箔を散らしている、そうな。一方、「宮廷の美術」では扇の面の美術。「扇面画帖」の花の絵がなかなか素敵。3枚出ていた「松鶴鏡」も面白い。出土先の「羽黒山御手洗池」とは?と思ったら、元々羽黒山山岳信仰で信仰対象になってて、そこにある御手洗池も信仰の対象で、かなりの数の鏡が奉納されているそうで(なので通称「鏡池」)。今回展示されているのは平安時代の鏡らしい。
  • 本館7室、「屏風と襖絵」。個々の展示は撮影が禁止なものも多いのだが、今回は1つの屏風は撮影OK。狩野探幽「周茂叔・林和靖図屏風」がOKなの…?ビッグネームじゃん…。しかも結構面白い屏風。中国の著名人の逸話を散りばめて描いているそうな。それぞれの場面がどこに相当するかは不勉強なので分からないのだが、それぞれ細かく丁寧に描かれている。
  • 本館8室。「暮らしの調度」。あれ?衣装変わってないんだ。蒔絵は個人的に悪くなかった。「菊蒔絵座屏」「秋草蒔絵小重箱」「秋草蒔絵四足盆」「葡萄蒔絵棚」。「松鶴菊蒔絵薬味壺」は形も凄い可愛い。やきものは仁清印の「色絵紅葉賀図茶碗」とか、「志野萩図平鉢」とか。あと「紅葉飾簪」が出ていた。凄い細工細かいし可愛い。「書画の展開」では田能村竹田「詩書巻」で、下絵を描いてからその上に自作の漢詩を書く、という面白い作りだったり、酒井抱一の「書状巻」(要は書状=手紙を纏めて巻物にしたもの)はたまに綺麗な紙使ってて、面白いなあ、とか。
  • 本館10室。浮世絵は松方コレクション第3期。歌川広重の「東都名所・日本橋之白雨」はチェック。でもって、鈴木春信「恋の矢文」…んん?これって「見立那須与一 屋島の合戦」だ!サントリー美術館で見たやつ。浮世絵なんで複数あっておかしくないけど、1つは松方コレクションにあったのだな。

morina0321-2.hatenablog.com

  • 本館で夏休み企画らしい「日本のよろい!」特集が。お子様の自由研究になりそうな甲冑の製作途中の見本とか、そういうのが出ている…のだが。見本だけど結構恰好良かったりするし、こうやって作ってるんだ、と面白く思ったり。
  • 本館13室。刀剣。というわけで鐔(あ)「四方蔦唐草文鐔」「臥牛図鐔」「水辺に鷺図鐔」が素敵。笄とか小柄とか目貫とかも楽しむ(写真撮っても上手く撮れない)。
  • 本館16室。アイヌ一部と琉球の紅型。アイヌは差し替えたのも恰好いいなあ…。そして紅型「白麻地貝尽花筏梅枝絣模様」。絣だからかなあ。そんなに派手じゃない。可愛い柄。
  • 本館18室の近代の美術。日本画総入れ替え。竹内栖鳳保津川」素敵だなあ。そして下村観山「鵜」。飛び去る鵜と、岩山からそれを見る鵜。もしかしたら同一個体で飛ぶ前と飛ぶ後なのかなあ、と思ったら。


永遠に飛び去ってしまうのを悲嘆にくれながら見送るしかない鵜、なのか…。

  • 東洋館8室。「中国の絵画」が「扇面画の魅力」。素敵なのが多かったのだが…写真撮影がほぼ禁止で、どれが良かったって言えない悲しさ。
  • 書き手、意外と東洋館5階の「中国 墳墓の世界」が好き(え)黄釉褐彩の器とか割と嫌いじゃないんだよね…墓に埋めるんだけどね…。というわけで今回の写真は。


牛さん!(加彩牛)