時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

生誕125年記念 速水御舟@山種美術館

www.yamatane-museum.jp
山種美術館速水御舟全部見せちゃうぞ企画(え)ただし前後期あり。ただ…前後期で入れ替わりの大半は写生もの。まあ、御舟の写生は美しいから、好きな方はどちらも行くといいのだけれど。

入口最初にあったのは「春昼」。前に見てる。
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でもやっぱりこの絵好きだなあ。画題としては結構地味だと思うけど。
あ、当然、この日見た「山科秋」「昆虫二題」「牡丹花(墨牡丹)」「和蘭陀菊図」も出ている。「和蘭陀菊図」なんて、モティーフにした和菓子「まさり草」も今回リバイバルしてたし。

で、ついでに言うと。
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この時、そのためだけに再訪した「名樹散椿」、今回出てるし(あ)いいんだけどね。やっぱりそれぞれの個性で綺麗な椿を、またじっくり見られたし。
ただしこれだけ、「絵」の中では唯一の前期のみ展示。前期は7/7までなので、観たい方はお早めに。

で、今回唯一撮影がOKの「翠苔緑芝」は、ここで見た絵。
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やっぱりこの紫陽花の描き方凄いなあ。

屏風作品なので全体で見ても面白いんだが、場面をこうやって切り取っても面白い。全然違う感じだしね。ちなみにモティーフの和菓子「緑のかげ」も確かこの展覧会で出てたよな…。

第1室で見たことなかった絵の中では「桃花」「柿」「紅梅・白梅」「暗香」「あけぼの・春の宵」のうちの「春の宵」が好き。
「暗香」と「春の宵」は夜桜。薄闇に浮かぶ桜。
あと、ちょっと変わった写生も多数。渡欧した時の写生とかは御舟っぽく見えない。「ベルラヂオ」がなかなか素敵な感じだった。

で、第2室。照明を落とした小部屋。
入口と対角の壁に鎮座する「炎舞」。
更に「桔梗」「秋茄子」「牡丹」「白芙蓉」。プラス、写生も数点。
…なんという贅沢な部屋作ってるんだ山種美術館…。
とうとう見た「炎舞」。言葉が出ないなあ…。焔と闇と、その境がなんともいえない。
「桔梗」「秋茄子」は深い紫が映える、「牡丹」の深い赤の色も。
「白芙蓉」はなんとも優美で。
この展覧会、絶対第2室は見逃しちゃだめだ…配置的に凄く見逃しやすい部屋なのだけど、今回は本当に見逃したらいかんなあ…。

最後はCafe「椿」和菓子タイム。今回は「炎舞」モティーフの「ほの穂」.

焔色したきんとん和菓子。かいしきに蝶が舞ってる。凝ってるなあ。


これ見てびっくりした。なんという気合いの入りよう。
味も、きんとん和菓子は基本的に外れない美味しさ。

後期は…行く時間あるかなあ…。