時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

Bunkamura30周年記念 国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック ロシア@Bunkamura ザ・ミュージアム

http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_russia/www.bunkamura.co.jp

このポスターで一発KOされて行くことにした書き手。美女に弱いけど何か。
ちなみに、この絵はクラムスコイ「忘れえぬ女」(または「見知らぬ女」)なのだが、2年前に大塚国際美術館で複製画を撮影していた。基本的に好みは変わっていない模様(え)写真の下に写ってる、「忘れえぬ女」コスプレ・チェブラーシカも可愛いですな。

第1章「ロマンティックな風景」。軽そうなタイトルだが、春夏秋冬それぞれの風景画。
これが…いい。
サヴラーゾフ(Wkipediaだとサヴラソフ)、ヴァレシャーギン(Wkipediaだとヴェレシチャーギン。ここで「穏やかになれり」となっているものが、「静寂」というタイトルで今回出ていた)、ドゥボフスコイ(Wikipediaだとドゥボフスキイ)、アポリナリー・ワスネツォフ(Wikipediaだとヴァスネツォフ)そしてシーシキン。Wikipediaにもある「松林の朝」「樫林の雨」(展覧会では「雨の樫林」)、「樫の木々、夕刻」(展覧会では「樫の木、夕方」)もあった。
いくつも来ていたけれど、どれも素晴らしかった…。
変わったところでは、ヴィクトル・ワスネツォフ(Wikipediaだとヴァスネツォフ)。アポリナリーのお兄さん。Wikipediaにもあった「雪娘」が出ていた。風景画、というよりも、そこに描かれている雪娘(ロシアの民話に出てくる「雪に命を吹き込まれた少女」なのだそうで)が非常に印象的。

第2章「ロシアの人々」。肖像画
男性はいいや(おい)
女性の肖像画。今回のメインのクラムスコイ「忘れえぬ女」はこのコーナー。「月明かりの夜」(Wikipediaにも「Moonlight night」として載ってる)も非常に素敵。
こちらにもヴィクトル・ワスネツォフの作品「タチヤーナ・マーモントワの肖像」(Wikipediaでは「タチヤナ・マモントヴァ」)。これもいいなあ。

第3章「子供の世界」。子供の絵。
マコフスキー「小骨遊び」、ステパーノフ「鶴が飛んでいく」辺りが結構好きかな。
あと、オリガ・ラゴダ=シーシキナの絵がここに。シーシキナはシーシキンの奥様。シーシキン「雨の樫林」で絵の中央で一組の男女は、実はシーシキン御夫婦を描いているとか。

第4章「都市と生活」。これは2パートに分かれている。
ひとつが「都市の風景」。また出てきたサヴラーゾフ。
もうひとつが「日常と祝祭」。祝祭に当たるでいいなと思ったのが、マクシーモフ(Wikipediaだとマクシモフ)「嫁入り道具の仕立て」。
日常の方でいいなと思ったのはマコフスキー「ジャム作り」。

ロシア絵画って縁遠かったけれど、これはいい展覧会だったなあ。

追記。本を1冊購入。

旅行者の朝食 (文春文庫)

旅行者の朝食 (文春文庫)

ロシア関連ということで置かれてた。ロシアが纏わる食べ物の話もある食べ物エッセイ集。こういうの結構好き。