時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

フィリップス・コレクション展@三菱一号館美術館

平日休み。本当はもうひとつ行く予定だったんだが、別趣味が…!

mimt.jp
フィリップス・コレクションはワシントンにある美術館。今回の展覧会は、お借りしている絵の展示でもあるけれど、フィリップス・コレクションが絵を「どうやって集めてきたか」という側面にクローズアップして、作品配置は「フィリップス・コレクションが入手した順」となっている。こういうのも珍しい。
で。…この展覧会、素敵な絵多くない…?そんな好きじゃない作家の作品も、印象が全く悪くないんだけど。思った以上に良い展覧会だった。印象に残った作品は以下羅列。

  • モネは個人的に好きなのとそうでもないのと2種類あるのだけれど、今回来ていた2点、「ヴェトゥイユへの道」「ヴァル=サン=ニコラ、ディエップ近傍(朝)」、どっちもいいなあ…。後者は「霧をどう描くか」奮闘するモネ、ですな。
  • マネ「スペイン舞踊」。スポットライトを主役に当てていて、主役がより輝く見える、という構図。今まで見たマネの絵って暗いのが多かったので、なんだかぱっと明るくていい感じだ。
  • ドラクロワパガニーニ」「海からあがる馬」(写真。複製で写真撮ってもOKだったもの)姿勢とか動きとかダイナミックな感じがドラクロワなのかもしれない。

  • クールベ「地中海」。海の色がなんとも素敵で。「ムーティエの岩山」よりこちらが好き。
  • シスレー「ルーヴシエンヌの雪」。いまのところシスレーは個人的ツボから外れないなあ…。
  • コロー「ローマのファルネーゼ庭園からの眺め」小品だけど、「ジェンツァーノの眺め」よりこちらが好き。
  • ボナールは今回の中では「リヴィエラ」が一番好きかな。「犬を抱く女」も好きだけど。
  • ヴュイヤール「新聞」。ナビ派なんですな。生活に即している絵を好んで描かれる方だから、なんかほっとする。
  • モリゾ「二人の少女」。なんだろう。この絵の色彩が好きなんだろうか。ぱっと見ていいな、と思った。
  • ドガ「リハーサル室での踊りの稽古」。「稽古する踊り子」よりこちらの方が好き。
  • ピカソ「道化師」絵じゃなくてブロンズ彫刻。ピカソだって言われないと分からないかも。道化師がなんともいい表情をしていて、強く印象に残る。

ところで。三菱一号館美術館はリピート割がある。しかも、同一展覧会だけでなく、前に開催した展覧会のチケットが有効。有効期間は展覧会開催時から1年間だったかな。太っ腹。今回はショーメ展のチケットで割引適用。
morina0321-2.hatenablog.com
ちなみに静嘉堂文庫美術館東洋文庫のチケットでも割引可(これも1年間有効だったかと)。ってこれってつまりは三菱割…。