時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

没後100年 渡辺省亭特別展@迎賓館赤坂離宮

迎賓館はちょこちょこと特別展示を実施する。夏は所有してる藤田嗣治の絵を展示してたりしたし。で、今回は、迎賓館赤坂離宮の本館の「花鳥の間」というところに、実は渡辺省亭の下絵&濤川惣助の七宝のレリーフが飾られていて、それを普段より間近で見られるという企画。
迎賓館なので入口でセキュリティチェックを受けつつ、本館入場料2000円(特別展なので普段より500円高いらしい)を払っていざ本館。うわあ…なんかもう眩しい…(遠い目)建物の内部は写真撮影禁止なのだが(スマホを出しても誤解するからダメって言われるぐらいの徹底振り)、いやあもうキラッキラでございましたとも…(写真は迎賓館赤坂離宮のサイトでもInstagramでもtwitterでも見られる)。まあね、海外からの賓客を持て成す場だし、国宝だし。気合入ってるよ。
そしてそれに負けない、花鳥の間の七宝レリーフの数々…!
今回、下絵を設置しているデジタルサイネージで表示してくれるということもしているのだが(なお、下絵は東京国立博物館にあるそうな。公開されたら観に行こう…)、下絵だけでも凄いんだよ。綺麗なんだよ。それをあんな凄い七宝にする濤川惣助もなんなの…。ちなみに他の部屋は白基調なんだけど、花鳥の間は木の壁で、窓にかかっているタペストリのデザインも好きで、個人的にここの部屋素敵だなあと思ったり。
あ、そうそう、迎賓館は主庭と前庭だけに入場するプランもあって、そちらは入場料300円。写真撮影自由。迎賓館の格好いい外観写真が撮れるよ。

なお、花鳥の間に入る前に、恐らく通常配布している迎賓館のパンフレットと、その中に今回特別だと思われる、七宝焼リーフレットが入っている。これもまた美しくてねえ…。リーフレット、写真撮れない分、七宝焼レリーフ全部写真載せてたもの。入場料2000円にパンフレットとリーフレットの値段入ってるんだろうなー。
というわけで気に入ったレリーフは以下。いや全部綺麗なんだけども!(強調)

  • 「黒鶫に木瓜・山桜」山桜の控えめなピンク。
  • 「懸巣に蔦」。「十二か月」の枯野がそうなんだけど、枯れた色の葉が凄く綺麗。
  • 「赤啄木鳥に檜」赤啄木鳥(アカゲラ)の鶏冠とか脚付近の羽の色とか。檜の佇まいとか。
  • 「尉鶲に牡丹」はい反則牡丹いただきましたー(おい)
  • 「鳩に紅葉」鳩の体色が凄いし、散紅葉の控えめな主張具合が。
  • 「燕に夾竹桃夾竹桃と燕の色の対比が格好いい一品。
  • 「駒鳥に藤」藤の時点でこのアカウントが好みに決まっておろう!渡辺省亭は割と太い房を描かれるタイプなのかな。でも1つ1つの花は繊細。