時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

SEITEIリターンズ!! ~渡邊省亭展~ 孤高の神絵師、再降臨!!@加島美術

3日前に行ったけど、展示替えするって言ったら観に行っちゃうじゃん!(あ)
morina0321-2.hatenablog.com
結構変わってたのでウハウハ言いながら。そして…図録買っちゃった…(あ)もともとこの展示に展示一覧が配布されてなかった、というのと、図録も薄くて保存しやすい、値段お値打ち(800円)、入場料が無料なのでちょっと還元したい、とね。勿論中身が美麗…(うっとり)個人的にツボったのもどれか分かったのでずらずらと。

  • 「牡丹之図」瀟洒にして華麗。牡丹は先日の静嘉堂文庫美術館で見た「七宝四季花卉図瓶」にも描かれていたと思うが、渡辺省亭の牡丹は溜息が出る。「七宝四季花卉図瓶」は、その牡丹を七宝で表現する濤川惣助も凄いけども。
  • 「十二か月」。十二か月分それぞれの月で描いてる。書き手の生まれ月は3月なのだが、3月のお題は「春野」(3日前の記事に載せた写真)。たんぽぽとかつくしとか小さな蝶とか、正直地味な画題なのに、なんだか凄く素敵。11月の「枯野」も好み。
  • 渡辺省亭の下絵&濤川惣助の七宝のものがいくつかあったのだけれど、「菖蒲に白鷺図花瓶」の菖蒲が綺麗だなあとか、鶏のとか…って鶏のが図録に載ってない!?なんで!?鶏冠の赤と羽の白の対比が凄く綺麗なんだが。
  • 「中観音左右浪之図」渡辺省亭が描く人型のものって今回初めて見たのだけれど、観音様の表情がなんか凄く好き。人といえば「小松曳」もいい。
  • 「葡萄に鼠図」籠に入ってたのが一房出てしまってる葡萄と、その前を遊ぶ鼠…の下に、赤い色が印象的でなんだろ?と思ったら、巻いた糸だった。葡萄と鼠は薄い灰色なので、糸の赤が凄く目に入る。後ろの可愛らしいのは針山かしら。
  • 「中鶴亀左右松竹梅雀」の右の松竹梅雀とか「雪柳」とか、木に止まる系の小鳥。前者は月、後者は雪の積もり方がいい。

  • 「白鳩に梅花図皿」。渡辺省亭の下絵&濤川惣助の七宝のタッグ。これ、店の外のウインドウにあったんだよね。前回が雨の日だったので気づかなかった…。梅花の色がたまんないなあ。