時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

フランス人間国宝展@東京国立博物館・表慶館

スルーした東京国立博物館に戻ってきた。
東京国立博物館はこの日2つの特別展が実施されていて。1つは運慶展。こちらも今週末会期終了なので、まあ人が集まるよね。入場制限かかって50分待ちだとか。チケット購入の列もあったし。
が、それを全くスルーして、ほぼ並んでいないこちらのチケットゲット。入場もとてもスムーズ。こちらも今週末会期終了なんだけどね。
www.tnm.jp

人間国宝なので、こちらも工芸系。日本にも確実に影響を受けている陶器(しかも曜変天目の再現を狙っているとか)に扇、日本には全く関係のないエンボス加工とか麦わら象嵌細工とか色々。
展示部屋は8部屋あって、それぞれ部屋の飾り方が全然違う。
陶器の部屋は曜変天目茶碗のような茶碗をずらっと並べて、照明落として、茶碗に1つ1つ光を当てて宇宙みたいなスポットを、という凝りよう。まあ、茶碗の台とかは見えないので日本の見方とはちょっと違うのだろうけど。個人的には陶器の部屋は、丸い陶器に素敵な絵を描いてた方が気になったし(あ)絵が素敵なんだよー。
鼈甲細工・革細工・金銀細工の部屋は…ちょっとデパートの売り場みたいになってたけど(特に革細工が普通に売り物のハンドバックだったし…)、壁紙の人間国宝の部屋(+麦わら象嵌細工と真鍮細工を一緒に)は、その壁紙そのものが部屋に張り巡らされていて、柔らかい光の部屋で。
傘と扇の部屋は、扇はもう相当アレンジされてて、日本じゃこんな発想出てこないぐらいの奇抜さだし、傘はどれもこれもとてもキュート。
折り布とか銅板彫刻・紋章彫刻・エンボス加工(ゴフラージュ)はどこか哲学的。
でもって羽根細工。「夏の盛り 思いがけない樹木」にびっくりした。木の枝だけはリンゴの木だったみたいだけど、花とか葉とか全部羽根で作ってた。それをこんな近くで見ていいのかしら(囲いもないし)、と。
あと、表慶館が内部も豪華な感じなので、なんかそれとも妙にマッチしている感じ。
いい展覧会だった。ひとも少な目で見やすかったし。

ちなみに、折角の東京国立博物館なので。
常設の漆工部屋をさっと見た後、東京国立博物館内に入っているキッチンカーで買ったジャマイカ料理(ジャークスパイスがかかったチキン+ポーク+鴨と肉が色々入ってるやつ)を表慶館見ながらベンチで食べて、秋季公開されていた庭園へ。
うろうろした後、スタンドで購入したホットコーヒー片手に、大きな池の前のベンチで暫く休憩。有料の庭園に比べたら大した事ないかもだけど、個人的にはほっとしつつ。
工芸品も素敵だけれど、自然の綺麗さもやっぱり素敵。
上野恩賜公園も綺麗だったよ。ひと多いけど。