時々、さんざめく

とるに足りないニワカ趣味話(旅行、美術、酒etc)

上村松園 - 美人画の精華 -@山種美術館

【企画展】上村松園 ―美人画の精華― 〔過去に開催された展覧会〕 - 山種美術館
最初に惜しげもなく上村松園の山種コレクション美人画どーん。
なんというのかなあ、ちゃんと生活している女性の美しい表情を描いている、という感じがする。「杜鵑を聴く」のはっとした表情とか好き。「牡丹雪」の寒さに身を竦めつつ躱しながら歩いて行く風情も好き。
「庭の雪」の雪とか、「蛍」の蛍の光の感じとかの描き方も結構好き。細かいところまで行き届いている絵。
細かいところといえば表装。有職故実の紋使いまくりとか(この辺「春日大社展」の受け売り)片輪車とか(車輪が水に流れてる図柄。この辺サントリー美術館の手箱の展覧会の受け売り)とにかく凝ってる。そこまで作品。女性作家だからかもしれないなあ。
それで完結している感じの美人画の後、「こんなのもありますよ」的な絵の展覧会になるのだが。うむ…。
その中でいいなあと思ったのは、鏑木清方の「伽羅」かなあ。口絵で使ったらしい「女主人公」もいいんだよねえ。ハートマークを明治時代に使うのも素敵。伊東深水は好きかと言われたら微妙だけど、ウケそうな気がした。
あと、月岡芳年の「風俗三十二相」がおおっと。前期と後期で入れ替えがあるらしいので、ちょっと気にかかった。「いたさう」がとてもえろさが(おいこら何を言ってる)
で、トリの池田輝方の「夕立」は美人画というか、イケメン画← 色気の薫り高い濡れた成人江戸男性2名でしたよ、ええ。今回の展覧会に行った方がBL云々とか言ってて「そうだよなあでもどっちがr」とかそういうr

カフェ椿の和菓子も美しくて美味しかった…けど、あんなデカいのが来るとは思ってなかった。おなかいっぱい。